お出かけですか~?
レレレの…わしじゃ。
今日は言葉について考えてみよう。
わしは日常生活や仕事先などで、
口に出さずとも、よく考えることがある。
それは言葉の使い方についてじゃ。
わしは仕事柄、ロケ先で様々な人種・職種の人々と会う。
そらもぅ本当に様々な人と。
普通の人の多くは、自分の周りの人間や
職場の人間、同じ業種の人としか接しないだろう。
そう考えれば、わしの仕事では、
本当にいろんな意味で、いろんな人に会うことができるのじゃ。
それは面倒なことでもあり、
そして面白い部分でもある。
例えば数年前に、とある企業の社内用ビデオを作ったのじゃが、
普通に暮らしていたら、出会うことのない職種の人々じゃ。
そこの社長さんが打ち合わせでこんなことを言ってきた。
「あなたはプロでらっしゃるから、わかっていると思いますが、
分かりやすいビデオにしてください。テロップなどで見やすくしてください」
当たり前じゃな。
言われなくともそうするな。
しかしわしは、こういう発言を聞くと
「この人はなぜ、こういう言い方になってしまうんだろう?」
「たぶん言葉について真剣に考えたことがないんじゃろうな」
と思ってしまう。
言い方の問題じゃ。
もしわしが、この社長さんの立場ならこう言う。
「初心者向けにしてください!」
それだけで充分じゃ。たったこの一言だけで、
「わかりやすく」とか「テロップで説明」とか
余計なことを言わずに済むし、それこそ映像のプロに対する
リスペクトをも感じられるじゃろう。
しかしその社長のように(余計な)発言をすると、
その裏側には、わしらへの差別心や、
その社長の傲慢さ、威圧したいという社会的な欲求までも見えてしまう。
簡単に言おう。
アホなのじゃ。
わしには、どこぞやの社長とか、
そういう肩書きなど関係ないのじゃ。
アホはアホじゃ。
残念ながら、いまのこの世の中では、
コミュニケーションもマトモにとれないアホホんでも、
シャチョーとかっていう肩書きを持つことができてしまうんだど。
このように言葉の使い方次第で、
その人の「人となり」がわかってしまうというものじゃ。
それなのに、世の中にはこの「言葉」をうまく使えない人が多すぎる気がするのぅ。
わしが言っているのは文法の問題ではないど。
わしは、言葉をうまく使うためには、勉強以上に
相手に対するリスペクトが必要だと思うのじゃ。
言い換えればやさしさじゃな。
例えばこれから何かにトライしようとして、
緊張でガチガチの人に、
「がんばれ!気合い入れろ!」とか言ったら
余計に緊張させてしまうじゃろ?
当然、リラックスさせた方がいいに決まっとる。
例えばわしの仕事の場合、
絶対に失敗できない生放送の現場で、
「気合いいれていこー!」とか言う人がおる。
アホホんなのか?逆じゃ逆。
そういう時は、周囲のスタッフの緊張がほどけるように、
一発ギャグでもやるほうがええのじゃ。
「失敗したって死にゃあしない。いつもと同じで大丈夫」
と思わせた方がいいのじゃ。
この言葉のセンスというものは、
ネットにおける言葉のやりとりでも、
ものすごく感じられる。
ツイッターもそうだし。各種SNSでもそうじゃ。
わしはそういう場で、率先してピエロを演じる。
くだらねーことを言って相手をリラックスさせるのじゃ。
そういうことが、相手と打ち解けてうまく会話をする
第一歩だと思うからじゃ。
しかし、そんなわしのアホホん発言を聞いて、
「こいつおもしれーw」とか
「くだらねーw」とか
あっさーい認識しか持てない者もおる。
そんな者こそ、所詮そんな程度の認識しかできない、
あっさーい人間なのじゃ。
そしてたいていそういう者は、ギャグとまじめの栄え目がわからない。
だから話題を変えて、わしがまじめなことを言うと、
まだわしがくだらないことを言うと期待したまま、
勝手に置いてけぼりになるのじゃ。
不憫じゃのぅ…。
わしが誰かと会話をするときに
いつも考えているのは、
まず「どうやって笑かそう?」
人はそんくらいでいいと、わしは思う。
「なにかを伝えたい」とか
「自分の思い通りに発言したい」とか
そんな自分本位な会話は、虚栄心しか生み出さないと思うのじゃよ。
どうやって笑かそう?が90%くらいで、
残りの10%くらいが本題でええと思うがのぅ…。
会社の重要な会議とか、
そういう場所こそ、このアホホん割合でいいとわしは思う。
わしはその昔、会社の人事も担当しとったので、
1年に1回は、新入社員の面接もやっとった。
そんな場所でさえ、わしは笑い90%、本題10%の法則を守ろうと思っとったど。
ある日の面接では、30分みっちり真面目な質問をしたあと、
「このクジを引いてください」と言ってクジを引かせ、
「あー!それ引いちゃったか!」と大げさに言ったこともある。
(全ての割り箸の先に赤い印をつけておいた)
すると当然…
「え?そのクジなんですか?面接と関係あるんですか?」となる。
そこでわしは、
「いやいや…気にしないで、そうかぁ、これ引いちゃったかぁ。
いい人なんだけどなぁ。そうかぁ…」とブツブツ言うのじゃ。
実はそのクジはただのギャグで、
その人は面接半ばには、心の中で合格と決めてあるのじゃ。
わしとしては、ただ、笑かしたいだけ。
「クジで決めるんかーい!」って
思わせたいだけじゃ。
人は生きている中で、ずっと緊張してる必要なんてないじゃろ?
わしは会社だろうが、なんだろうが、
90%不真面目なテイストで丁度良いと思うんじゃ。