Googleは、
モバイルファーストインデックス(MFI)により、
スマートフォンサイトを
ページ評価の主軸にして
インデックスする施策を導入しています。
この方針転換により、
クローラーはスマートフォンサイトの
コンテンツを中心に巡回を行い、
インデックスされた情報を元に
検索順位が決定される仕組みとなったため、
ホームページ運営において、
スマホ対応の重要性は増々高まっています。
そこで今回は、
ホームページ運営において知っておくべき
スマホ対応と重要性の解説、
スマホ対応させる具体的な方法について
詳しく紹介します。
ホームページの
スマホ対応とは?
ホームページのスマホ対応とは、
スマートフォンの画面から
コンテンツを見た場合でも
文字や画像などの内容が見やすく、
リンクやバナーボタンが押しやすいように
最適化されているホームページのことを指しています。
パソコン用に設計されたホームページを
スマートフォンから閲覧すると、
画像が画面幅からはみ出る、
文字を拡大しなければ読めないなどの
問題が発生するため、
それをスマートフォンに
最適化する作業が必要になります。
NTTドコモが15歳~79歳の男女を対象に実施した、
日本国内におけるスマートフォンの
所有に関する調査では、
2010年はわずか4%だったスマートフォンの所有率は、
2022年には94%まで拡大しています。
上記の状況からもわかるように、
今後のホームページ運営はパソコンだけではなく、
スマートフォンなどの様々なデバイスで
見やすいように最適化を行い、
対応することが求められています。
ホームページを
スマホ対応させる3つの重要性
SEOに悪影響を与える
2018年3月から運用が始まった
Googleのモバイルファーストインデックス(MFI)では、
スマホ対応していない、
モバイルフレンドリーではないホームページは、
検索順位を下げる補正を行っています。
面倒だから、方法がわからないなどの
理由からスマホ対応を怠ると、
SEOに悪影響を与えて、
検索順位の低下に繋がります。
Googleがパソコンサイトと
スマートフォンサイトの比重を
逆転させる施策を取り入れた背景には、
2015年にスマートフォンやタブレットからの検索数が、
パソコンを抜き多数派となったことが影響しています。
多くの人々がスマートフォンから
インターネットを使用している現代で、
スマホに未対応のまま放置してしまうと、
集客力と滞在時間の低下に加えて、
コンバージョン率も大幅に下落することに繋がります。
ユーザビリティを低下させる
スマホ対応していないホームページは文字と画像、
それにボタンが小さいため、非常に見づらく、
操作性も著しく悪いことから、
ユーザビリティの低下を招きます。
コンテンツ内容をスムーズに見られないと、
訪問者にストレスを与えるだけではなく、
検索エンジンから低品質だと評価されて、
検索順位も低下してしまいます。
ウェブコンテンツにおけるユーザビリティとは、
ホームページが使いやすく、
訪問者が本来の目的を円滑に
果たせる環境であるかを指します。
ユーザビリティの高い
ホームページを目指すには、
訪問者が迷うこと無く
必要な情報に辿り着き、
その情報を正しく理解して、
利用できるように工夫することが重要です。
そのためには、訪問者が目的を達成するまでに
行わなければならない操作を最小限に抑えて、
直感的に操作できる
ホームページにすることが大切だと言えます。
訪問者の離脱率に影響する
上記の項目で紹介した通り、
ホームページ運営と集客において、
操作性や視認性などのユーザビリティは、
非常に重要な要素です。
スマホ未対応のホームページは、
読みづらく見にくいため、
訪問者に強いストレスを与えてしまいます。
ストレスに晒された訪問者の殆どは、
すぐにコンテンツから離脱して
内容も全く読んでもらえないため、
商品やサービスを
アピールすることも叶いません。
さらに、離脱率の悪化は訪問者と
見込み客を逃すだけではなく、
検索順位の低下にも繋がることから、
現時点でスマホ未対応の場合は、
早急な対応が必要だと言えます。
ホームページを
スマホ対応させる5つの方法
プラグインを利用する
WordPressで構築されたホームページを
運営している場合は、
プラグインを導入することで
スマホ対応することが可能です。
WordPressの公式ホームページから
無料で配布されている
「WPtouch(WPタッチ)」は
訪問者が使用している端末に応じて
自動で表示を最適化する機能があり、
多くのWordPressユーザーが利用しています。
「WPtouch」はHTML/CSSなどの
専門的な知識を必要としないため、
はじめてスマホ対応に挑戦する場合には、
このプラグインを活用すると間違いありません。
デフォルトの状態でスマホ対応している
WordPressテーマも存在しているため、
使用しているテーマについて
十分に調べてから導入を行いましょう。
変換ツールを活用する
自力でホームページを
スマホ対応することが難しい場合、
運営しているホームページを
自動的にスマートフォン用に変換してくれる
ホームページ自動変換ツールを
活用する方法もあります。
自動変換ツールとは、
既存のホームページに
HTMLタグなどを埋め込むことなく、
簡単な操作でスマートフォン向けのサイトに
最適化させることが可能なサービスです。
自動変換ツールの代表的なサービスとして、
米スターバックスのホームページに採用さている
「Mobify(モビファイ)」、
ドラッグ&ドロップでデザイン可能な
「Shutto(シュット)」、
200社以上の導入実績を誇る
「ナビキャスト:スマートフォンコンバーター」
などが挙げられます。
ただし、自動変換ツールの欠点として、
用意されているテンプレートの中から
レイアウトを決めるため、
自分ではじめから作る方法と比べて、
デザインの自由度や機能に制限があります。
ホームページのデザインやレイアウトを
細部まで指定したい場合は、
自動変換ツールではなく、
別な方法でスマホ対応をすると良いでしょう。
専門の業者に外注する
ホームページを一から
スマートフォンに対応させることは、
HTML/CSSなどの知識がない初心者には、
とても難しく困難な作業です。
工数の多いスマホ対応の作業は、
担当者がひとりで対応する場合、
通常業務の合間に行うことは
まず不可能でしょう。
また、初心者が対応する場合に
最も懸念すべきことは、最悪の場合、
ホームページやコンテンツが
壊れてしまう危険性があることです。
HTML/CSSを編集する方法はもちろん、
プラグインの導入、自動変換ツールを
活用する方法であっても、
アクシデントに見舞われた際に対処法がわからず、
取り返しのつかない事態に
繋がることも考えられます。
このような理由から、
作業に不安がある方は、
スマホ対応サービスを提供している
専門の業者へ依頼することをおすすめします。
業者への依頼は、
既存のホームページのデザインを
大きく崩さずにスマホ対応できることに加えて、
今まで気づけなかった第三者の意見も
取り入れられるので、よりユーザビリティの高い、
高品質なホームページにできるメリットがあります。
一方で、プロへの依頼は
ある程度まとまった費用が必要になるほか、
スケジュールによっては
納品までに時間が掛かることもあるため、
メリットとデメリット、
どちらも鑑みた上で自分/自社に
合う方法を選択しましょう。
レスポンシブデザインを
採用する
レスポンシブデザインとは、
ホームページのデザインを訪問者が
使用するデバイスの画面サイズに応じて
自動的に表示を最適化するデザインを指します。
異なる画面幅に対応できるほか、
幅広いデバイスに最適化した表示を
可能にするレスポンシブデザインは、
読みやすく見やすい
ホームページを実現できるため、
ユーザビリティの向上を図れます。
ただし、レスポンシブデザインは
ホームページのHTMLファイルにコード(タグ)を
記述する必要があるため、
初心者にはハードルの高い方法です。
またホームページやコンテンツが
シンプルな内容であれば問題ありませんが、
容量が大きい画像を掲載している場合は、
読み込みに時間がかかるデメリットがあります。
レスポンシブデザインを採用することで、
パソコンとスマートフォンどちらにも
対応可能なホームページになるため、
パソコン用とスマートフォン用のページを
別々に作成した場合と比べて、
制作コストと制作時間を
大幅に抑えられるメリットもあります。
これからホームページを制作する場合、
あるいは大幅なリニューアルを
検討している際には、
レスポンシブデザインを
取り入れることを強くおすすめします。
レスポンシブデザイン対応の
作成ツールを使用する
最近のホームページ作成ツールのなかには、
ホームページを作成すると
そのままレスポンシブデザイン対応になる
サービスが増えています。
パソコン用とスマートフォン用のホームページを
別々に作る必要がないため、
作業の手間を最小限にできるほか、
パソコン、スマートフォン、タブレットなど、
多様なデバイスで見やすいホームページを
実現できることが魅力です。
ただし、レスポンシブデザイン対応の
ホームページ作成ツールを使用する場合には、
ある程度決まったテンプレートデザインから
パーツを組み合わせてレイアウト設計する方法が一般的で、
細部まで自分の理想とする
デザインにすることは叶いません。
比較的簡単な作業で、なおかつ、
ユーザビリティの高い効果的な
デザインのホームページを作成したい場合には、
作成ツールを使用すると良いでしょう。
ホームページが
スマホ対応なのか調べる方法
自社/自分のホームページが
スマホ対応なのかわからない場合には、
Googleが提供する
「モバイルフレンドリーテスト」を
使用して調べることが可能です。
このツールには、
スマートフォンやタブレットでホームページを
利用する場合の使いやすさ(利便性)を
テストする機能が搭載されており、
スマートフォンユーザーが
快適に閲覧できるホームページであれば、
モバイルフレンドリーであると判定されます。
ホームページのURLを記入して
確認ボタンを押すだけで、
簡単に調べることが可能なので、
ぜひテストしてみましょう。
テスト結果が
「このページはモバイルフレンドリーです」
と表示されると、
問題なくスマホ対応できている
証明となります。
一方で
「このページはモバイルフレンドリーではありません」
と表示された場合は、
スマホ対応が不十分で
修正が必要なことを表しています。
モバイルフレンドリーは
ユーザビリティの観点からも
非常に重要な指標なので、
テストを行ったことがない場合は、
必ず確認してみましょう。
今回は、ホームページを
スマホ対応させる必要性と重要性、
スマホ対応させる手段の解説、
そしてホームページが
スマホ対応なのか調べる方法について
紹介しました。
Googleをはじめとした各社の検索エンジンは、
外部サイトで紹介された
コンテンツページ数(被リンク)が多いほど、
評価が上がりやすいという特徴を持っています。
レスポンシブデザインは
ひとつのファイルで複数の
デバイスに対応するので、
パソコン用とスマートフォン用で
URLを統一することが可能です。
上記の理由から、
自ホームページ内の被リンク数の分散を防ぎ、
Googleなどの検索エンジンから
評価を受けやすくなるメリットがあります。
「これからホームページをスマホ対応させたい」
「大幅なリニューアルを検討している」
という場合には、
ホームページを
レスポンシブデザイン化することを
強く推奨します。
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