こんにちは!遺言小説家です。オリンピックも始まりなんだか夏らしく、夏らしさが盛りだくさんな今日この頃ですが、猛暑だけはやめていただきたい…。夏バテ対策として2Lのペットボトルの麦茶を冷蔵庫で冷やしておいて、それをタンブラーに注いで飲んでいるのですが、先日購入したチップ&デールのタンブラーでおいしくいただいています。

 

~紹介~

さて、早速ですが今回紹介させていただく小説は、、、

『恋する寄生虫』です。著者、三秋縋さん、出版社はメディアワークス文庫です。

 

 

 

この本は帯を見て買うことを決めました。映画化が決定している本ということでおそらくかなり売れている本だと思います。主演は、林遣都さんと小松菜奈さんで、映画が2021年に公開される予定です。ぜひ映画は見たいなと思っています。

 

内容は、社会的に問題がある青年と少女の恋の物語です。社会復帰を2人で目指す中、惹かれ合っていく2人だが、それはタイトルにもある寄生虫による仕業だったのです。それに対して2人はどう決断するのか、という展開です。

 

自分の気持ちが得体の知れない何かに決められていると考えると恐怖ですよね。そんな小説をぜひ読んで欲しい人は、自分とは何か悩んでいる人、自分の気持ちがわからない人、自分の何を信じればよいかわからない人、そんな人たちです。

 

読んでいて胸が締められるような感覚もあり、とても切なく儚いストーリーです。ぜひ一度手に取り読んでみてください。

 

 

 

~感想~(*ネタバレ注意)

僕は、最後の結末に少し寂しさが残りました。というのも最終的に寄生虫を駆除することに成功した少女の佐薙が、わざと寄生虫を住まわせて自分を死なせないようにしていたからです。寄生虫がいなければ自ら死を選んでしまうような(いわば体質なのでしょうか)、けれど寄生虫によって人間嫌いになってしまい、決められた相手に恋愛をしてしまう、どちらに転んでも夢見るハッピーエンドとは程遠いものでありました。

 

寄生虫がいる自分と寄生虫がいない自分。この場合どちらが正しいのでしょう。生への欲望という意味で正しいのは寄生虫がいる方です。しかし、本来の自分という意味で正しいのは寄生虫がいない方でしょう。

 

このように何を基準にするかで何が正しいのかというのが大きく変わってきてしまいます。そんな世界において自分はどのような基準をもって判断するのかということが、この本を読んで僕が考えたことです。

 

自分の結論としては、どちらの自分も正しく、そのときそのときで考えたこと、感じた気持ちが一番信じられるかなと思いました。

 

なんか曖昧な言葉になってしまいすいません。うまく伝わっていれば幸いです。

 

ここまで読んでくれてありがとうございます。これを機に読んでくださったらとても嬉しいです。僕の好きな本も以下にあるのでよかったら読んでみてください。それではまた。