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毎日の習慣である、朝の散歩に行ってきました。

 

今日は起伏の少ないコースを選んで歩く。

いつもなら、6時前のこの時間に散歩で見かける人はおらず、

ほとんど人が出ていませんでした。

 

近所のお寺もいつも開いている時間にお堂がしまっており、

慌てて若いお坊さんが準備をしていました。

 

私の自宅は、人工ではない自然のままの森に囲まれています。(本当です。)

水分を十分に吸収した樹木の呼吸で、生命の旺盛な気が充満しています。

 

特にこの季節は、若葉が一斉に芽生えることで、むっとするような、

新緑の濃い香りにつつまれます。

 

春の時季、こんな朝に早起きして外で思っきり深呼吸すると、

少々の雨でも何てことないなと思います。

むしろ、気持ちがしっとりと落ち着き、贅沢な気分になります。

 

 

しかし、こんな世の中の有様はいつまで続くのでしょうか。

 

いろんな識者も言われているように、今回のコロナウイルスは、

大きな価値観の転換を迫られることになるのでしょう。

 

大量消費、大量生産、大量動員、大部数、ブランド、こだわり…

そんな今まで良しとされてきた価値が色褪せてしまったように感じます。

 

そして、上辺だけでキラキラと飾られたまがい物はすっかり淘汰され、

本当に必要なものがはっきりと見えててきました。

 

少なくとも、これまでTVやマスメディアで宣伝されてきたものは、

本当に必要なことに迫られた時には無駄なものが多いことに、

多くの人が気づいたのではないでしょうか。

 

この緻密に作られた人間の社会。それが見えないウイルスでいとも簡単に

壊されていく。そんな脆いものだったのでしょうか。

 

それにしても、たわやかな若葉の柔軟な生命力を思えば、

これまで幾度となく危機を乗り越えてきた強靭さは、

同じ生命をもつ人間にもあることを

もう一度思い出して乗り切っていきたいですね。

 

なんてことを思いつつ、家への帰路は、スピッツの「春の歌」を

口ずさみながら雨で濡れた道をぴょんぴょん跳ねながら帰りました。

 

スピッツ/春の歌

 

外は春の嵐です。遠くで春雷が聞こえています。

それではまた、お会いしましょう。ご自愛ください。