ある5月の晴れた日の朝

5月3日(金)

そしてゴールデンウィークの後半に突入か。

天気はいいのだけれど、とても肌寒い朝だった。

4時過ぎに目覚めて、5時過ぎに家を出る。

 

胸にしみる 空のかがやき

今日も遠くながめ 涙をながす

悲しくて 悲しくて

とてもやりきれない

このやるせない モヤモヤを

だれかに告げようか

白い雲は 流れ流れて

今日も夢はもつれ わびしくゆれる

 

5月の晴れた日に「五月晴れ」と言いたくなるが、本来の意味は違うらしい。

 

正しくは、梅雨の間の晴れ間のことを指すらしい。

最近では、「ごがつばれ」と「さつきばれ」と読み方を替えて、表現するとのこと。

ま、それはさておき、寒いぜ。

まだ、暖房が恋しくて仕舞えないじゃないか。

 

しばらく歩くと、ビルの谷間から太陽が顔を見せてくれた。

思わずカメラを取り出して、パチリ!

 

久しぶりにラジオ体操の公園に立ち寄ってみた。

 

シロツメクサの季節なんだな。

 

地味な花だけど、群生して咲くと見事だな。

 

脇に生えている葉っぱを齧る静だった。

 

途中で、白いラブラドールとすれ違う。

静が飼い主さんの方に近づこうとすると、珍しいことにラブラドールに吠えられた。

飼い主を護ろうとしたのか、嫉妬心からか分からないけど。

 

そして、散歩の後半戦が始まる。

 

やっと筋肉痛がほぐれたかと思ったが、やっぱ全身がだるい。

 

濡れた葉っぱに顔を突っ込んでいたから鼻筋に水滴が付いているね。

 

そして今朝も2回目を出してくれた。

 

こちらが予想していなかった行為をするから、油断できないね。

 

一寸先は闇。

先のことは誰にも分からない。

 

振り返った時に、突然見せる笑顔もどきにいつも騙される。

 

まるで、どんな表情を見せれば、飼い主が喜ぶかを知っているかのように。

 

そして安住の地である我が家にたどり着く。

 

今朝は、昨日マチノマで仕入れた豚バラにコーンをトッピングして食べさせた。

 

見事に完食してくれて、ホッと胸をなでおろす。

 

俺は、納豆と目玉焼きの朝ご飯。

 

1日1合の米を朝晩に分けていただく。

昼飯は、パンか麺類をいただいて空腹を満たす。

 

食って、寝て、また食う。

そんな事の繰り返しの日々。

 

そんな味気ない日々に灯りを点してくれる静ちゃん。

 

俺の手の届かない所でゴロンと横になって、じっと俺を見つめている。

 

一体何を考えているのやら。

 

食事の後は、いつも決まってボール遊び。

 

自分一人で遊んでいてくれればいいのだが、わざとソファーの下に転がして取ってくれとせがむ。

 

1回、2回ならともかく、3度、4度となるとさすがにイラっと来る。

 

それでも重い腰を持ち上げて立ち上がると、静はクルッと回って嬉しそうな顔をする。

ずるい奴だ!

 

まるで人間の様に、豊かな表情を見せてくれる。

嬉しそうだったり、楽しそうだったり。

はたまた怒りの顔だったり、困った顔だったりとバラエティーに富んでいる。

それを見て、心の声を読み取ろうとする俺。

あまりに可愛いので、嫌がる静を抱きかかえて俺の胸に乗せる。

しばらくじっとしていてくれるのだが、すぐに俺の胸から降りてしまう。

つれないぜ。

 

いつの日か、俺の胸でぐっすり寝て欲しいのだけど。

するとネットスーパーの配達がやってきた。

それを俺に知らせようとするのか、静がクンクンと鳴きだした。

 

ずっとずっと元気でいておくれ。

 

君の笑顔の むこうにある悲しみは

僕のとどかないところに あるものなのか

ふたりで歩いてきた道なのに なんてさびしい

 

古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ

春はおとずれ そして去っていく