何が起っても不思議じゃない世の中で

4月11日(木)

今朝は4時半に目が覚めて、5時過ぎに家を出る。

今朝はしっかりと家でおしっこを済ませてくれたから安心して散歩に出られた。

忘れたわけじゃなかったんだね、よしよし。

ちょっと肌寒いけどいい天気、空気も澄んで気持ちがいい。

いつもの橋にたどり着くとすでに太陽がちらりと顔を見せていた。

どんどん日の出が早くなる。

 

快晴の空、東のビルの陰から太陽が昇り始める。

 

ずっとこの場で太陽が顔をすべて出すまで見つめていたいけど、そうもいかない。

 

川もオレンジ色に染まる。

 

桜も葉桜に変わり、次はツツジの出番だな。

咲き始めているし、蕾がいっぱいついている。

 

君は常に俺の前を歩く。

絶対に真横を歩いたり、後ろから付いてくることはない。

 

だから、どんな顔をして歩いているのか俺からは見えない。

見えるのは尻尾のみ。

 

時折立ち止まって、振り返る時しか表情は見えない。

 

振り向く瞬間を狙ってシャッターを切る。

だから、撮った瞬間はどんな写真が取れたのか分からない。

家に帰って後から見直して初めてどんな顔をしていたのかが分かる。

 

晴れた日でも3割は、ピンボケだったり、よそを向いていたりで消去される。

 

薄暗い朝だと、7割が使い物にならない。

 

毎朝40~50枚ほど撮るが、お気に入りの写真は、ほんの数枚。

 

無駄と言えば無駄かもね。

でも、そんな楽しみがなかったら、毎朝の散歩は苦行でしかない。

 

最近、床に白い粉がいっぱい落ちている。

最初は、なんだか分からなかったけど、古くなったレインウェアの裏地の白い部分がボロボロと剥がれていたのだ。

そろそろ、替え時かな。

 

いや、まだもったいない。

 

ボロボロになったレースのカーテン。

気にしない、気にしない。

ヘタレたソファー、まだ使えると思えば問題ない。

 

さて、昨日久しぶりにマチノマに買い出しに出る。

必要なものを買いそろえてレジの前に並ぶ。

そんな時、ふと誰かが割り込んできそうな気がした。

そんな奴が来たら、後ろから蹴り倒してやると想像していたその時。

 

前の客のレジが終わって、レジ係が呼ぶのを待っていたら、ふらっと現れたおばちゃんが、すっとレジの前にカゴを置いた。

 

ゲッ!

本当に割り込むやつがいたとは。

怒りを抑えて、そっと近づいて、耳元で小さな声でどすを利かせる。

「おい!順番を守れよ!」

「あら、並んでたの。じゃ、どうぞ。」と詫びを入れることもなくその場を立ち去るおばちゃん。

「あったりまえだろ!」と語気を強めて吐き捨てる俺。

レジのおばあちゃんに、ちゃんと注意しろよと言いたかったけどぐっと堪える。

 

おばさんだったから、手を出さなかったけどさ。

男だったら、首根っこ掴んで引きずり出すんだけど。

 

情けない世の中になっちまったなと、レジ袋に買ったもの詰め込んでマチノマを後にする。

 

買い物を終えて、帰宅しても知らん顔の静。

お出迎えはないのかい?

 

ま、期待してなかったけどさ。

 

お、洗濯機が止まったようだ。

さて、干そうかな。

今日は天気がいいから、よく乾くだろう。

 

よしよし!