ポカポカ陽気の春の旅

3月11日(月)

快晴の月曜日。

このところ、日替わりで天気が変わるので1週間前まで我慢して館山ディアナを予約した。

埃まみれの愛車を水無洗車でピカピカにしていざ出発。

アクアラインに入るとノロノロ運転が始まった。

すると、俺の後ろにぴったりと張り付く馬鹿がいた。

右も左もノロノロ運転なのに、煽ってどうするんだ?

そして、最初に訪れたのが袖ヶ浦海浜公園だ。

 

前から気になっていた袖ヶ浦海浜公園だ。

 

この公園のシンボルタワーが目の前に聳えている。

 

タワーを背景にしての記念撮影。

 

なかなかじっとしていてくれないね。

 

ちょっと不貞腐れた表情。

 

展望台に人が立っている。

俺も昇りたいけど、静がいるから無理だな。

 

しかし、いい天気だなぁ。

 

絶対にカメラ目線をくれない静。

 

面白い形の船だった。

LNGのタンカーかな。

 

芝生の広場に出てみよう。

 

ここでも落ち着かないで、右へ左へと動き回る。

 

プロペラの取れた風力発電の柱が残る。

 

裏から見ると、丸い球が乗っていることが分かる。

 

普通に歩いているだけでも、暑くなる天気だ。

 

こんな形だったんだ。

 

塔の出口から出てきたおじさんとしばらく話し込む。

 

犬の散歩に訪れる人がちらほら。

 

ま、一度来ればもう十分だな。

 

さあ、次の目的地へ急ごう。

 

やって来たのは、何度も訪れている大房岬だ。

 

ここは、何度でも訪れたくなる公園だ。

 

3月とは思えないほど暖かい。

 

穏やかな海。

 

芝生の広場で、自由に走り回る静。

 

折角なので、砂浜まで下りてみよう。

 

海はいいなぁ。

 

波を恐れて波打ち際には近づかない静だった。

 

海を見つめて、何を思うのだろう。

 

ふと、目に留まった岩場。

よくみると、そこに柴犬がいるじゃないか!

 

君も暑いんだね。

 

急に暑くなったので、こちらもフラフラしてきた。

 

これから駐車場まで、長い長い坂を登らなければならない。

 

砂場は、足が取られるし、砂が靴の中に入るから気持ちが悪い。

 

 

で、だらだらと上り坂を登っていると、背中に激痛が走る。

息が荒くなる。

そして一歩も歩けなくなって、道端で仰向けに寝っ転がってしまった。

呼吸が治まるまで、恥ずかしさも忘れて休憩する。

すると上空にトンビが集まってきた。

そして、段々高度を下げて俺の上空を旋回する。

トンビが俺を狙っているのか。

 

そんな苦痛にあえぐ俺を無視して、知らん顔の静だった。

ちょっとは、心配で近寄ってくれることを期待したのだが。

 

トンビに食われる前に帰ろうと、やっとの思いで立ち上がり、ゆっくりと坂を登る。

 

すると見晴の塔が見えてきた。

ここにはベンチがあるので、再びバッグを枕にしてベンチに横たわる。

それでも知らん顔の静だった。

横になって息を整えていると、近くの木の枝にカラスがやってきてガーガーと鳴き始めた。

するともう一羽も現れて、まるで俺を狙っているかと怖くなった。

 

ここから先は、駐車場まで平たんな道が続く。

ゆっくりと歩こう。

しかし、俺が辛いのに平気で引張りを続ける静。

勘弁してくれ!

 

やっとここまで戻ってきた。

駐車場まであと一息だ。

 

車まで戻って、水を飲んで少し楽になった。

すると急に腹が減ってきた。

漁師料理たてやまに行くしかない!

 

テラス席なら、犬同伴もOKだから嬉しいね。

 

またアジフライが食べたくなった。

 

でもアジフライばっかりでは飽きちゃうしな。

ということで、今回はミックスフライを注文する。

 

テラス席には、我々しかいなかった。

 

アジフライのほかに、エビフライとイカフライが付く。

ボリュームたっぷり、すべて完食するとお腹がいっぱいで動くのが辛い。

 

アジフライがでかすぎて食べ辛い。

エビフライは、タルタルソースをつけていただいた。

イカも軟らかくて、満足したぜ。

 

疲れ切ってしまったので、どこにも立ち寄らずにホテルにチェックイン。

持参した一ノ蔵は、暖まってしまったので冷蔵庫で冷やす。

 

冷蔵庫には缶ビールが冷えていたので、こちらをいただく。

さっき食べたミックスフライがまだ胃に残っていて、ビールがなかなか喉を通らない。

 

なんとかビールを飲みきって、いざドッグランへ。

 

ポカポカ陽気だったので、上着を着ずに外に出たが何ともなかった。

 

リードから解放されて嬉しそうな顔をする静。

その顔を見る俺も嬉しいぜ。

 

しばし、ホテルにあったボールを投げて遊ぶ。

 

いい顔してるねぇ。

 

ドッグランに飽きたので、宿から歩いて行ける砂浜に出る。

 

長閑な砂浜。

 

退屈な日常を離れて、伸び伸びと寛ぐ静。

 

そんな姿を見るだけでも、旅に出た甲斐があるというものだ。

 

しかし、疲れたなぁ。

 

普段の運動不足がたたったな。

 

それにしても疲れを知らないね、君は。

 

あっちへ行ったり、こっちへ行ったりと相変わらず落ち着きがない。

 

急にカメラに近づいてきたり。

 

さぁ、そろそろ宿に戻ろうね。

 

疲れた体を貸切風呂で癒す。

暖かいお風呂で、足を延ばしてまったりする。

 

部屋に戻って夕食までの時間をのんびり過ごす。

 

もうすっかり旅慣れてきたね。

 

そして、夕食の時間だ。

 

静用に馬肉を用意したが、いつものように食べようとしない。

 

まずは、生でしょ。

 

本日のお造りは、イサキとサワラと甘えびだ。

 

久しぶりに頂く刺身に、心が和む。

 

続いて冷酒。

中も外も溢れんばかりに注いでくれた。

そして、もう一杯別の銘柄をいただく。

 

俺の横で、早く部屋に帰ろうよとメッセージを伝えてくれる。

 

焼き物は鰤だ。

 

冷酒を2杯頂いてかなり酔ってきた。

 

鯛めしのご飯。

美味しかったけど、半分ほど残してしまった。

 

部屋に戻ると、餌にかぶりつく静だった。

そんなにお腹が空いていたなら、食堂で食べてくれればいいのに。

 

食べ終わって満足気な表情を見せる。

 

しかし、野菜を残してしまった。

これもいつものパターンだが。

 

それから、興奮状態が収まらない。

 

いつの間にか、バッグから勝手にボールを取り出して、一人で遊びまわる。

で、ボールがベッドの下に潜り込むと、取ってくれとベッドをガリガリと引っ掻く。

家でやってることをここでもやるのか。

 

そんなことを何度も繰り返してやっと落ち着いてくれた。

お陰で、こっちまで元気になったぜ。

冷やしておいた一ノ蔵を美味しく頂いた。

 

ふう、酔った、酔った。

疲れも吹っ飛ぶいい酒だぜ。

 

明りを消して、夜中に何度か静かに起こされた。

また、ボール遊びを始めたのだ。

そんなことを繰り返されては堪らんとベッドの中にボールを隠す。

そして、5時過ぎに散歩に出て朝の用足しを済ませて二度寝する。

 

するとホテルの電話で起こされた。

7時半からの朝食だったが、8時を過ぎていた。

あちゃー、寝過ごしちまったぜ

急いで支度して朝食を頂く。

 

部屋に戻ると、小雨がぱらつき始めていた。

無事にチェックアウトを済ませて、帰路に就く。

外は、本降りの雨。

ゆっくりと慎重に帰ろう。

 

高速に乗ってしばらくは片側1車線の対面交通となる。

俺の前にも遅い車がいるのに、ぴたりと張り付く馬鹿がいた。

 

さらに高速を降りて、一般道に入って信号待ちしていると隣の車の運転手がスマホをいじっている。

だから、青になってもすぐにスタートしない。

驚いたことに俺の前を走る車もスマホを操作しながら運転しているじゃないか。

 

馬鹿ばっかりだな。

 

無事に帰宅して、ホッと一息。

 

やっぱ、旅はいいなぁ。

だけど、疲れたぜ。

 

特に腰が辛い。

しばらくは、我が家でのんびり過ごそう。

午後から本降りの雨。

一雨ごとに春が近づく。

 

そして、また旅に出たくなる。