快晴の空に昇る太陽が眩しい

3月10日(日)

日本人ならば、決して忘れてはいけない日。

ましてや、東京の人間ならば永遠に胸に刻みつけておかねばならぬ日だ。

そんな日の朝、雲一つない快晴の空に太陽が昇る。

眩しい光がとても暖かく感じられる。

まだまだ空気は冷たいが、なぜか清々しい気持ちになる。

久しぶりに朝陽を浴びながらの散歩となった。

 

穏やかな日曜日、通る人も少ない。

 

観音様がオレンジ色に染まる。

 

強烈な朝陽が眩しいぜ。

 

水面に浮かぶ水鳥のシルエット。

あの鳥は何だ?

特徴のあるあの嘴を見ればすぐに分かる。

 

オオバンだ。

 

朝陽を浴びて、光り輝く赤い瞳。

 

ずっとその場に留まってこちらを見つめている。

 

どうしてオオバンの眼は赤いのだろう。

 

折り返し地点の橋を渡るとラジオ体操第二のメロディーが聞こえてきた。

 

また、2人のおばあさんが、公園からはみ出して歩道で体操しているな。

 

で、二人目のおばあさんのそばを通り過ぎたとたん、静がその場でしゃがみ込む。

 

玄関を出てすぐに1回目を出したのに、この場で2回目かよと、さっさと回収する。

 

出物腫れ物所嫌わずというが、そんな人の目の前で出すことはないだろうに。

 

先週は、雨で2日も散歩に出られなかったから、2回出して帳尻合わせをしたってことかな。

 

お腹もスッキリしたことだろうから、ちゃんと朝ご飯を食べてくれるかなと豚バラとニンジンを茹でてあげた。

 

ところが、ニンジンだけ奇麗に食べきって豚バラを半分近く残してしまった。

 

理解不能だぜ。

 

そんな時は、掃除機をかけるしかない。

 

案の定、掃除機に吠えまくって、残りの豚バラにかぶりつく。

 

あっという間に豚バラを完食して、ホッと一息。

 

なんで、こうなるのか不思議でならないけど。

結果よければすべてよし、としよう。

 

よっしゃ!

朝風呂で、冷えた体を温めよう。

 

風呂から上がって、まったりしていると、足音を忍ばせて静が近寄ってくる。

 

俺の目の前にちょこんと座ったかと思ったら、仁王立ちして俺の左腕を両手で引っ掻く。

 

毎朝のこととはいえ、いろんな形で迫ってくるな。

 

しばしの間、ボール遊びに夢中になり、飽きると窓際に座って外を眺める。

 

人や車が前を通ると、クンクン鳴きながらクルクル回る。

 

すると、鳴き声が激しくなった。

そうか、今日はネットスーパーの配達日だった。

 

届けられた商品を冷蔵庫に収納すると、いちいち何が届けられたのか臭いを嗅いでチェックする。

面白すぎるぜ。

 

静かな日曜日の朝。

ボーっとしてると、眠くなる。

 

呑気なおっさんやな。