視線を逸らして、俯きながら目をこする

3月7日(木)

昨日は雨で、散歩に出られなかった。

今朝はどんよりとした曇り空。

時折吹き付ける風が冷たい朝。

昨日出さなかったから、今朝のウンチはまるでかりんとうの様に硬かった。

散歩の途中で2回目があるかと思ったが、そのまま帰宅する。

始末する飼い主としては、助かるのだが。

 

強い風にあおられて、水面が波立つ。

 

雨さえ降らなければ、どんなに寒くても、眠くても散歩に出かける俺って偉いなぁ。

足元で震える静を見下ろしながら、ふと思う。

 

遥か前方に2羽の水鳥のシルエットが見える。

果たしてその実体は?

 

仲良く泳ぐカルガモだった。

 

珍しく俺の方に向かって近づいてくる。

 

嘴の先っぽの黄色がチャームポイント。

 

一定の距離まで近づくと、横向きに泳ぎ始める。

 

まるで、敵艦を前にして横腹を向ける東郷ターンみたいだな。

 

すると数羽の水鳥が飛来してきた。

俺の目の前に着水して、その姿を確認するとオオバンだった。

 

何故か1羽だけが俺のそばで泳ぐ。

 

他の3羽は、対岸で苔をついばむ。

 

夢中になって、3羽そろって俺に尻を向ける。

 

さらに進むとオナガガモがこちらに向かって泳いでくる。

 

まるで俺が来るのを待ち焦がれていたかのようだ。

 

可愛いのう。

 

そして、俺に横腹を見せる。

 

羽の縞模様が美しいねぇ。

 

しばらく同じ場所に留まって、ずっとこちらを見つめる。

 

するとメスも寄ってきた。

 

オスとメスとが並んで泳ぐ姿は微笑ましい。

 

そこへ、別のオスが近寄ってきた。

今朝も見せてくれたオナガガモの三角関係。

 

さぁ、散歩の続きに集中しよう。

 

と、そこへラジオ体操帰りの通せんぼのおばあさんがやって来た。

 

今朝も通せんぼして、

「おはよ!怖がりだねぇ、逃げなくてもいいじゃんよ。」と近づく。

 

近づけば近づくほど、尻込みする静だった。

 

さらに進むと、この寒さにもかかわらず半袖、半ズボンの白人男性と出会う。

 

腕時計でタイマーをセットして、ジョギングに出発するようだ。

お互いに会釈して、すれ違う。

 

白人は寒さを知らんのかな。

 

かつて、富士山に登った時、我々は暗闇の中防寒着で身を包み急坂を登った時、

後ろから颯爽と半袖半ズボンで抜き去っていった白人男性を思い出す。

 

ついでに、同じく暗闇の富士山の登山道で、俺のヘッドライトの明かりを頼りに

登っていた支那人のずるさも思い出した。

 

そうだ!

今日は、U20の女子サッカーは支那チームとの対戦だ。

 

奇麗な試合で、圧勝してほしい。

 

そして、今朝も豚バラの朝ご飯。

 

ちゃんと食べてくれるかなと、心配したが、あっという間に完食してくれた。

嬉しいねぇ。

 

食後のデザートは、月餅だ。

コーヒーをすすりながら、餡に含まれる胡桃の実を噛みしめながらまったりする。

うん、美味し。

 

今朝はずっと曇り空で、陽が射し込まないのでいつまでも部屋が寒い。

暖房に火を点けると、ファンヒーターの前で暖を取る静。

 

君は寒がりなのかな。

こんなにふかふかの綿毛を身に纏っているというのに。

 

正直でいい子だよ。

 

よしよし。