悪事はお見通しだぜ!

2月28日(水)

ブルッと身震い朝散歩。

肩をすぼめて歩き出す。

雲一つなく、いい天気。

西の空には、お月さん。

今朝も水鳥、影もなく。

寂しい寂しい、朝散歩。

 

同じように見える景色も、全くの別物。

 

日いづる国に生まれてよかった。

 

君の祖先もずっとこの国で生きてきたんだね。

 

水鳥たちは、どこにいるのだろう?

 

風の強い日は、お休みかな。

 

まだ、北の空に旅立つのは早いだろう。

 

ちょっと早く散歩に出たので、老人たちはラジオ体操の真っ最中。

 

もしかしたら、日本中の公園でも老人たちがラジオ体操に汗を流しているのかな。

 

だとしたら、凄いことだな。

 

今朝も元気な雀とカラス。

そして、君。

 

ちぃちぃぱっぱ、ちぃぱっぱ

雀の学校の先生は

鞭を振り振り、ちぃぱっぱ

 

すげぇ歌詞だな。

体罰が当たり前の時代だったからか。

 

俺の時代も、体罰が当たり前だったな。

 

何度かピンタされたり、チョークを投げられたり。

へへ!

 

当時の先生は、怖い存在だったな。

いや先生だけじゃなく、大人はみんな怖かった。

 

君も相変わらず、ビクビクしながら歩くねぇ。

 

今日も豚バラの朝ご飯だよ。

 

ふと、茹で上がった豚バラを冷ましながら思う。

 

朝と夕方ご飯を君のために用意する俺のことは、どう思ってるんだろうと。

 

ありがたくいただくという風でもないし。

 

俺は、気味の下僕か。

 

それでもいいんだよ。

 

例え飼い犬でも、誰かのために生きるということが大事なんだ。

 

朝っぱらから、ボール投げの相手をするのも楽しいし。

 

旅行用に隠しておいた青いボールも、しっかりとカバンから取り出して来るし。

 

ずる賢さは天下一品。

 

それは、それで楽しいのだ。

呆れるというより、たっぷりと笑わせてくれる。

 

ピーピーとボールを鳴らして、ドヤ顔で俺を見つめる。

 

水曜日のゴミ出しを終えて、朝風呂でサッパリ。

気持ち良すぎて、浴槽で寝そうになる。

 

久しぶりに髭を剃って鏡を見る。

あぁぁぁあ!

 

そろそろ散髪しなきゃな。