なんたって、新しい方がお好き

1月18日(木)

東京にもあったんだ。

こんなキレイな朝焼けが。

うれしいな 君もみつめているね

君は、相変わらず無駄に元気だね。

君は、生まれ故郷のことは憶えているのかな。

ここは東京、君と俺の住む町だ。

 

もうすっかり冬の寒さにも体が慣れてきたようだ。

 

俺が生まれて育ったがこの街を千葉県生まれの君と一緒に毎朝歩く不思議。

まさかこんな時が来るとは予想だにしなかったが。

 

未来予想図なんて、当てにならんな。

 

さて、今まで遊んでいたオレンジ色のボールだが、突起を齧り続けたため削られて歪な形になってしまった。

 

だから、コロコロ転がしても奇麗に回転しなくなった。

 

そろそろ新しいボールを与えてみようかと緑色のボールをあげた。

 

すると今まで見たことがないほどの興奮ぶりで、嬉しそうに追いかける。

 

まさかこんなに喜んでくれるとは思いもしなかった。

 

で、散歩を終えて朝ご飯を食べさせたら、早速ボール遊びに夢中になる。

 

夢中になるのはいいのだが、ピーピー、ピーピーと五月蠅い。

 

いつもならすぐに飽きるのだが、今回はいつまでもピーピーと五月蠅すぎる。

 

さらには、わざとソファーの下に転がして、俺に取り出してくれとガリガリとソファーを引っ掻く。

 

その度に、手鏡で位置を確認して、細長い棒を取り出してボールを出す。

 

それが、延々と2時間近く繰り返される。

 

いい加減にしてくれ!

 

普段なら朝ご飯を食べた後は、大人しくクレートの中でじっとしているのに。

 

余程嬉しかったんだろうな。

 

嬉しさの反面、いい迷惑だぜ。

 

ま、こんなボールでこれほどまでに喜んでもらえるなら安い物だな。

 

しかし、毎朝笑わせてくれるよ。

 

10時を過ぎてやっと大人しくクレートの中で眠り始めた。

 

我が家の白い椿の侘助が咲き始めた。

そしてピンクの八重の椿も咲きだした。

 

少しずつ、春が近づいてきている。

君の大好きな、季節だね。

俺だって、春を待っている。