ときは今 天が下知る 五月哉

5月1日(月)

月替わりの月曜日の朝。

カラッと晴れてほしいのだが、生憎の曇り空。

歩き始めてしばらくすると霧雨が落ちてきた。

この程度なら濡れることもないだろうと、そのまま散歩を続ける。

途中で雨がやんでいることに気付く程度の雨だった。

 

今朝は、コサギとカワウが1羽ずつ餌を狙っていた。

それぞれ、数枚ずつシャッターを切ったのだが、ISO感度を低いままだったことに気付かず

すべてブレブレの写真だった。

残念!

 

折り返し地点の橋に架けられた鯉のぼり。

鯉は絵ではなく、ご丁寧に1匹ずつ張り付けてある。

 

いつもは、橋の右側を歩くのだが、鯉のぼりにビビッて左端を歩く静。

 

だらりと下がった尻尾が、ビビりの度合いを物語る。

 

鯉のぼりを見て、今日から5月だったことを思い出し、

来た道を引き返して、いつもの神社に寄り道する。

 

その道に入らんと思ふ心こそ 我身ながらの師匠なりけり

 

帰り道は、お互いの意地の張り合いが繰り返される。

 

ここで、俺が負けたら飼い主としての威厳が保てない。

 

女王様の言うことを聞きなさいとばかりに、我を通す静。

 

勝負の行方はいかに。

 

結局、最後はため息をついて、今日も奇跡は起こらなかったかと肩を落とす俺だった。

 

言うことを聞かないと朝ご飯抜きだよ、と言いたいのをぐっと堪えて豚バラを茹で始める。

 

皿に盛りつけた豚バラを完食するのを見て、ほっと胸をなでおろす。

 

朝ご飯の後は、なぜか無駄に元気になる。

 

ソファーをガリガリと引っ掻いて、俺が嫌がるのを楽しんでいるようだ。

 

止めさせようとして、ふっと息を吹きかけると、反抗的な目をして身構える静。

 

その様子が滑稽なので、こちらも調子に乗って何度も息を吹きかける。

 

その度に、反抗的な目でこちらを睨む。

 

愉快、愉快。

 

朝から笑わせてくれるよ。

 

ひとしきり、遊んだかと思ったら、クレートの中に閉じこもって熟睡モード。

 

自由すぎるね、君は。

 

かくいう俺も、勝手気ままに生きてるなぁ。

朝風呂に浸かって、体が温まると睡魔が襲ってくる。

お湯の温度が下がると自動的に追い焚きしてくれるので便利なもんだ。

 

さぁ、もう一息。