千代田カントリーで起きた奇跡

4月11日(火)

とある飲み会の席でゴルフに誘われ、酒の勢いもあって参加することになる。

あれよあれよという間に話が進み、開催日が決まり、コースも決まってしまった。

翌日には、ゴルフ場の予約が取れたことが知らされた。

もう逃げられない。

腹をくくるしかない。

 

開催日の1週間前から、何を準備すればいいのかすっかり忘れていたので、気持ちばかりが焦る。

5時に散歩に出て、急いで静かに朝ご飯をあげて支度にかかる。

6時には家を出たので首都高もガラガラで、快調に常磐道に入る。

で、土浦北で降りたとたんに大渋滞に巻き込まれる。

わずか1㎞先の交差点を左折するまで30分近くかかってしまった。

あとで、キャディさんに聞いたら、その交差点はこのあたりでは最も渋滞するらしい。

常磐道のひとつ先の出口で降りればあっという間に着くとのこと。

 

軽く、パットの練習をして久々にパターの感触をつかむ。

 

さぁ、いよいよ始まりだ。

 

しかし、いい天気だなぁ。

もう、半袖で十分だ。

 

風もなく初夏のような暖かさ。

 

3年ぶりだったが、かつての調子とあまり変わらずにハーフを終えランチタイムとなる。

一番安いビーフカレーをいただいた。

この樹は、樹齢2千年の椎の木だとキャディさんから教えていただいた。

 

昭和歌謡が大好きで、野球を愛するキャディさんだった。

 

いよいよ後半のスタートだ。

ランチでエネルギーを補給したので、張り切っていこう。

で、175ヤードのパー3で、ティーショットがグリーンに乗らず、手前の花道に止まった。

よし!バーディを取るぞと適当な宣言をかます。

いざ、ボールまで近寄ると、ピンまで20ヤードほどとかなりの距離。

無心でパターを振る。

すると、まっすぐピンに向かって転がり、あれよあれよという間にピンに吸い込まれた。

そう、チップインバーディだ!

思わず「チップインバーディ!」と何度も連呼してしまった。

しかも、後ろの組にも聞こえるように大声で。

すると前の組で回っていた中国人の女子から

「ナイスバーディ!」と声をかけていただいた。

今日来てよかったと思った瞬間だった。

 

無事に18ホールを終えたのだが、かなり疲れてしまった。

帰り支度をしていると、ニッカポッカの怖い先輩が重大な発表があるからちょっと待てのと指示があった。

なんのこっちゃと思ったら、驚くべきことが起こったという。

全員がそろってから、コンペではなかったがゴルフ場の新ペリでの順位が発表された。

ブービーメーカーは、役者崩れの店長だった。

そして、優勝したのはなんとこの俺だった。

まさに大どんでん返しだ。

まさかの結果に一同唖然とするが数字は嘘をつかない。

浮かれて事故らないように慎重に帰路に就く。

なぜか、帰りのナビは、千代田石岡の入り口を指示してくれたので、すぐに常磐道に乗れた。

小菅の手前で少し混んだだけで、ほとんど順調に帰宅できた。

 

まさにゴルフ日和で、楽しいゴルフだった。

愉快なキャディさんにも恵まれて、最高の一日だった。

 

しかし、疲れた。