みなさんは、無機をどのように勉強されているでしょうか。
私が受験生だったときは、無機はひたすらに暗記をする退屈な単元だと思っていました。
受験生を教える立場になり、無機を教えるときに、どうにか暗記ではない授業を心がけるようにしてからあることに気づきました。
無機は、実は理論の塊であることということです。
高校生が習う無機のほとんどの反応は主に
① 中和反応
② 弱酸遊離反応
③ 弱塩基遊離反応
④ 錯体形成反応
⑤ ルシャトリエの原理に従う反応(揮発性物質遊離や沈殿反応など)
⑥ 酸化還元反応
⑦ 燃焼反応
などに分別されると思います(もっと細かい分け方もあるかもしれません)。
ほとんどは理論分野で習うことの集合体であり、理論(主に酸塩基・酸化還元・化学平衡)が分かっていれば何てことはないということです。
しっかりと理解していればほとんどの化学反応式は自力で作れますし、未知の反応も推測できます。
ただしこれらに分別されないいくつかの反応も教科書には入っています。
主に工業的製法と呼ばれるものや触媒を介する反応だと思います。
ここに関しては基本的に暗記してもらった方が良いと思います。
その他、物質名や色などは暗記になってしまうのはしょうがないですね。
私が無機に対する考えをまとめる上で参考になった本を紹介させていただきます。
「大学受験Doシリーズ 福間の無機化学の講義」
この本の良いところは、分子の構造や酸塩基、酸化還元から入り、反応がどうして進むのか、どう分類されているのかなど覚えることや理解することをコンパクトにまとめられています。
この本だけでは知識が不足しているところもありますが、この本をベースに教科書を読み進めながら、この反応はどうして進むのか、どうしてこの化学反応式になるのかを考えていただくと理論の復習をかねながら無機の反応はスムーズに理解出来ると思います。