1週間前に、プラユット首相がタイのルークトゥン歌手のLamyaiさん(18歳)を批判するというニュースが出ていた。批判の理由は、Lamyaiさんの腰振りダンスが卑猥だというもの。結局、Lamyaiさんが腰振りダンスの回数を9回から3回に減らし、衣装も露出を抑えることで、騒動は収まったようだ。
http://www.bangkokpost.com/news/general/1267935/lamyai-vows-more-appropriate-twerks
ルークトゥンとはタイの演歌とか歌謡曲とか言われているが、日本の演歌をイメージするとまったく違う。もっとPopだし、露出も踊りも多い。例えば、ルークトゥンのモンスターヒット曲の、Yingleeさんによる「コー・ジャイ・ター・レーク・バー・トー」のMVのバックダンサー達の踊りを見れば、卑猥と言ったら卑猥だろうし、そもそも露出度が高い衣装だ。
もちろん、ルークトゥンの中には、日本の演歌のようにしっとりとした歌を歌う、Orathaiさんのように清楚な女性シンガーもいる。要は人それぞれ個性があり、それを許容して発展してきたのがルークトゥンのような気もする。(在タイ中に、ちょっと聞いてただけで、偉そうに言えませんが)。
今回のプラユット首相の発言に対しては、取り巻きの方々が、性風俗の乱れへの警鐘、タイの伝統文化尊重、性犯罪抑止といった理屈を付けて正当化しているようだが、一国のTopが、こうしたEntertainmentの多様性に対してクレームをつけるなんて、器が小っちゃいとしか思えないのだが。
100歩譲って、卑猥なダンスだとしたら、法規に照らして警察が動けば良いと思う。ただ、今、この国は暫定憲法44条(軍の言うことは絶対条項)により、超法規的措置がガンガンまかり通るので、こんなちゃちぃ批判にもビクビクするんだろうな。
個人的には、タイの歌は好きなので、為政者の脅しに負けずに、陽気に様々なチャレンジをして発展して欲しいと思う。