もう少しで1年を終えるので、タイの株式市場を振り返ってみたい。

まずは上半期まで。

以下の図はタイのSET(証券取引所)のHPで公表されている

SET指数のHistrical推移グラフ。

 

(引用元:The Stock Exchange of Thailand )

 

2016年の年初は1,200台でスタート。

これは、バンコクシャットダウン等の過激的な反政府デモの

ピークだった2014年初と同じくらいの低水準。

2015年末~2016年初にタイで大きな事件があったわけではなく、

2015年8月のエラワン爆破事件で株価が大きく下落した後、

米国の金利引き上げ期待も膨れており(2015年12月に引き上げ)、

タイ株式市場売買で25%程度のシェアを占める外国人投資家

の売り越しトレンドが年末まで継続していたことが原因の一つと推測される。

<外国人投資家動向>

2015年8月:443億バーツの売り越し

2015年11月:145億バーツの売り越し

2015年12月:325億バーツの売り越し

 

しかし年初以降は、2016年の上半期の株価は基本的に右肩上がり。

タイ経済を振り返ると、今や経済を牽引する産業となった観光業は、

上半期トータルでは前年同期比+12%と好調を維持する一方で、

輸出の上半期実績は前年同期比▲2%とではあったが、

最悪期は脱しつつあるトレンド(2015年は前年同月比マイナスが継続していたが、

2016年2月と6月は前年同月比プラスに転じる)に乗り、

インフレ率も2015年はデフ状態であったが、わずかながらプラスになる等、

各種指標が上向きの数字を示し始めていた。

政治面でも、大きな混乱を招く事件は起きず、こういったタイの状況が、

次の米国金利の引き上げが不透明な状況下の中、

外国人投資家の買いも引付け、株価上昇局面を作り上げたと思われる。

<外国人投資家動向>

2016年1月:80億バーツ売り越し

2016年2月:5億バーツ買い越し

2016年3月:265億バーツ買い越し

2016年4月:56億バーツ売り越し

2016年5月:47億バーツ買い越し

2016年6月:184億バーツ買い越し

 

下半期動向は、また次回。