無意識に楽を選ぶ人と、
無意識に力む人。
例えば、
床に寝た状態でエクササイズを行いますよ~
なんて言った時。
無意識に体をゆるめている人と、
エクササイズをやるんだから、と
無意識に力んでやる気満々になってる人がいます。
無意識に、楽を選ぶ人は、
体を動かす時、筋肉をあまりかためずに動くから
素早い動きや大きな動きが苦手だったりします。
瞬発的な動きは基本苦手です。
私は、このタイプの人を弛緩型の人って言ってます。
無駄に力まないからケガが少ないのが長所なんですが、
緩めるのが上手いからと言って
楽観視もできません。
放っておくと、すぐに、
あっちもこっちも緩んじゃう。
無意識に、体が楽を選んでしまうんですね。
例えば、両足を揃えてつま先立ちをするとしたら、
しっかり膝を伸ばして、フラフラしないように
ピタッと止まってくださぁ~い!
って言います。
放っておくと、ゆるゆるしてちっとも立てず
筋肉をしっかり使う訓練ができないままだからです。
反対に、無意識に力んでしまう人のことを
私は、緊張型の人って呼んでます。
この人たちは、
弛緩型の人と真逆で、
リラックスしててください、とでも言わない限り
基本、力んでいます。
エクササイズは得意で、出来ることが多いのですが、
実は、肩や首や太ももやふくらはぎ、腰やお尻、
あらゆるところが力んでしまうので、
あちこちパンパンになって、無駄に疲れます。
でも、小さい頃から無意識に力んできたので
本人は無駄に疲れた、なんて気づきません。
あ~、運動した~って思うだけ。
なんなら、ストレッチをする時でさえ、
力んでます。もちろん、無意識に。
だから、
両足を揃えてつま先立ちをする時には、
お尻に力入ってませんかぁ?
足指、ふくらはぎ、肩、首、
力入ってませんかぁ?
って、聞いてあげないといけません。
心の中では、ピタッと止まってやる!
と、力んでいて、心身ともに力む人。
この、弛緩型、緊張型は、それぞれ、
行動にも違いが表れます。
レッスンを始める前に、少し時間があったりすると
弛緩型の人は、立ってなにもしないか、
座り込んでストレッチらしきことをはじめます。
無意識に楽を選んでいます。
逆に、緊張型の人は
小走りしたり、ジャンプしたり、太ももをあげて
股関節を大きく動かしたり、
腕を大きく高速でぐるぐるまわしたり。
動きが派手です。
気持ちも力んでやる気満々。
まぁ、基本弛緩型だけど、
肩だけは力む人とかは普通にいますが、
だいたい、どちらかのタイプに分かれますね。
こんな風に、真逆な2タイプなので、
同じエクササイズをやるにも、
真逆のことをお伝えする必要があるんです。
形だけでエクササイズを行うのは
とっても危険。
自分がど知らのタイプで、どう感じてやっているのかが
超大事なんです。
これを知らずにやると、
効果が出ないだけでなく、
痛みが出たり、ケガを引き起こしたりします。
同じ動きをしていても、
思っていることや感じていることは
ぜ~んぜん違ったりして
毎日、驚きの連続です。
私自身は、完璧に緊張型ですが、
今では弛緩させることも上手にできるようになりました。
からだ(筋肉)って、
基本は緩めていていいと思うのですが、
必要がある時にはギュッとかたくすることもでき、
場面によっては
お腹や体幹の深部の筋肉だけをしっかりと使い、
手足など表面の筋肉は極力弛緩させて使う事も
必要になって来ます。
人って、ほんと、自分とは違う人がいぱいいて
面白いです。
自分と真逆のタイプの人の良いところを
真似して、
弛緩も緊張も、上手にできるようになると
効率的、かつ美しく体をつかうことが出来るようになります。
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