久しぶりに実家に行ってみたら、

78歳の父がえらく老けていました。

気持ちは元気で表情も明るいのだけど、

とにかく、酷く腰が折れ曲がり

小さくなっていました。

163cmあった身長が156cmになってしまったと

言うのです。


 お腹が縮こまって、全く腰が伸ばせなくなって

いました! 以前も書きましたが、腰が曲がって

しまうと、もう腹筋を使うことができなくなって

しまうんです。

腹筋…って大雑把ですが、

私が言いたいのは、お腹の奥の方の筋肉の

あれこれ、それに骨盤底筋群などの深部の筋肉。


 歳をとると、表層の筋肉を鍛えるような

強度の強い運動や筋トレは難しくなります。

だからこそ、注目したいのは、深部の筋肉。


 この深部の筋肉って、肥大化したり、

疲労したり、怪我したり、って殆ど無い。

そして、腰が曲がっていなければ、いくつに

なっても、正しい姿勢を保持しようとしていれば

しっかりと鍛える事が出来る。

腹筋とか、苦しい筋トレとか、一切する必要は

ありません。


 父は、病院で「歩きなさい」と言われている

そうですが、私がやって欲しいのは、

何より、正しい姿勢を取り戻す事。

曲がった腰で何とか足を前に出して歩いても、

大した筋力の強化にならないばかりか、

股関節や膝に負担が掛かる、と思うのです。

正しい姿勢を作り、深部の筋肉でしっかり身体を

軽くした上で、足腰を動かして血流やリンパ流を

良くする、これが大事だと思うのです。

良い姿勢で歩けないのなら、歩けるようになる

までは、寝た姿勢や座った姿勢で、

深部の筋肉をしっかりと目覚めさせて、

足腰の負担を減らしてから、立っての運動や

ウォーキングをはじめるべきだと思うのです。



 ここ数ヶ月「ぽっこりお腹解消レッスン」

と銘打って行っているレッスンを、

強度を軽くシンプルにまとめて、

父のような、今のままでは近い将来、

要介護になってしまうシニア向けの

姿勢作りレッスンを作らねば!

と思いました。


 とりあえず、1時間かけて、姿勢についての

説明とやり方を伝えて来ましたが、

身についていないので、すぐに忘れてしまう

はず。親の介護は我が身に降りかかる大きな

問題なので、父が楽しんで出来るような

内容を考えて伝えて、出来る限りサポートして

何とか、元気に80代を迎えて欲しい!

と切に思いました。