私は結婚3回目、主人は結婚2回目。
私には、最初の夫との間に生まれた息子がいます。
交通事故の後遺症で21年前から寝たきり。しゃべることも歩くことも座ることも出来ない重度の障害者です。
今の主人とは恋愛で結婚しましたが、息子を養子として受け入れるには、主人には大きな葛藤があったはずです。
主人はそういう事は全く言いませんが、何処へ出かけるにも準備や持ち物が大変だし、宿泊先でも目を離すことが出来ない。
水分補給や食事をするにも時間がかかります。宿泊する場合もバリアフリーの部屋でなくては入れないし、お風呂だって
入れるような施設は滅多にないし、あったとしても入浴させるのは大仕事。
私自身は息子と一心同体だと思ているので、息子が温泉に入れないなら私も入らなくてOK。
息子と一緒に過ごす方が幸せと感じます。
でも、娘もいるので、主人としては3人で自由に動きたいと思うことも多々あるはずです。
密かに
「息子の存在価値って何だろう…」
と思っていました。
そんなある日、
夫が
「俺は、さきひろ(息子の名前)を受け入れたから、大きな役割を与えてもらえたんだよ。
さきひろを路頭に迷わす訳には行かない。なんとしても会社を成功させなければいけないって思ってる。」
と言うんです。
息子がいてくれて本当に良かった!主人にとっても良かったんだ!
と思うと嬉しさが溢れて来ました
それと同時に、主人は偉大な人だな、と心から尊敬しました
主人はキャンピングカーとトレーラーの製造販売のちっちゃな会社を営んでいるのですが、
この人は、そう遠くない将来、
テレビの敏腕社長とかの番組に出演するだろうな、とか、
本人も言ってるけど、博物館とか作っちゃうんだろうな~とかの
未来が確信出来ました
私個人は、ダンス講師やジャズやヴォーカリストとしての活動をしていますが、
経営者の妻という大切な役割も担っています。
妻、母、私…様々な役割を、それぞれ学びながら人生を満喫していきたいな、と改めて思いました。
写真は、唾液の処理が出来ない息子が、移動時に使っている、電池式持続吸引器です。
モーターの耐久時間が短く3か月から半年で壊れてしまうので、いつも主人が溶接してモーターを取り換えてくれます。
忙しい主人なので、修理は2年ぶりくらい。まとめて4個直してくれました。さすがキャンピングカー作ってるだけあって
こういう修理?工作?はちょちょいのちょい得意分野です
娘も含め、素敵な家族に感謝が尽きません
私も家族に愛され、感謝される私でありたいな