日曜日の昼下がり
商店街のはずれのカフェ
時間はゆっくりと流れている。
幼い頃、近くで祖父が商売をしていたこともあって、
祖母や母に手をひかれて、この商店街までよく買い物に来た。
おもちゃ屋さんの前で、買ってもらえない玩具を
じっと眺めていた少年時代のぼく
・・・今も、たぶん、眺めているだけなんだろうな
時は流れて、また僕は眺めている、いや見つめている
テーブルの向こうに座っている、その女の子を。
『最後に会ったのはいつだったっけ?
『痩せてしまったな
ちゃんと食べてるの?
君はあの頃と変わらない屈託のない笑顔で
次から次へといろんな話をしてくれるけど、
かえってそれが無理をしているようで心配になる
手首の傷は触れていいのか、いけないのか。
でも、何も言わなくてもいいのだろう。
ただただ、ずっとぼくは話を聞いていた
それが、たぶん、きっと、最適解
幸せを運んでくるのはぼくの役目じゃないけれど、
あの頃だって、ぼくは幸せを願っていた。
物語が、まだ終わりでないのなら
これから訪れる幸せを迎える準備をしてほしい
君は、まだ、若い。
・・・話ならいつだって聞くから
そこで目が覚めた
いつもの夜中のトイレ休憩
ふらふらと廊下の先を目指す
何時だろう?
スマホの時計はAM3:00をすこしまわったところ
朝までもう少しある
あれ、何か夢を見ていたような気がする
なんだっけ?
まぁ、いいや。
もうひと眠りしよう。