・・・頬に当たる風さえも

我を避けて通る・・・

愛を語る偽善者

神よ、我は幾度時を超えれば

辿り着くのだ。

幾万の愛の言葉を飾り

幾万の言葉を伝えればよい

風よ、彼の者たちに私の

詩は届いているのだろうか

・・・きっと、聞こえぬのだろうな

我は何度、友の死に目を伏せればよいのだ

我は幾つの試練を超えれば

真実の己に出会えるのだろう

愛を叫んでも、瞬きのごとく

命の灯を繋げても、陰により覆われ

光を灯す者よ、今汝は幸せか?

真の我を理解するものは・・・

いるのだろうか・・・

光の道を歩む者たちよ

やはり我は汝らと交わる事はないようだ

手を伸ばしても、その手に触れる者は

誰もいない・・・ 友さえも

我を死人と呼ぶ、我の奪われた魂は何処へ

この数百年の間で何もえられなかった

あとどの位の刻をすぎれば、

我は解放されるのであろうか

己で死を選ぶことも許されず、

その灯を奪われることもない

暗闇の牢獄でひたすら、虚無の世界を紡ぎ

涙さえ、流すことを許してはもらえない

感情を奪われ、半身に呪いを受け、

死すらも我を拒絶する

懐かしきあの時代は遥か遠くに・・・

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古の時代・・・彼の者はそこにいた

名をDeep A Sionと言い

人里離れ、丘の上に住まう者

眼下に灯された町明かり、

彼もまた、もとはそこに暮し、

人々と共に笑い、共に泣き、共に居た

数年前までは・・・たしかに

そこ居たはずなのに

何が彼を狂わせてしまったのか

誰が望んだ物語なのだろうか

「な、なんで・・・きみが」

胸を走る痛み・・・

体を伝う、朱き水

「・・・ゴメンナサイ」

泣きながら、刃を握る少女

私の最後の記憶だ・・・