映画「アメリカン・スナイパー」
ひさしぶりに最近見た映画の話題を。
米軍史上最高のスナイパーとしてイラク戦争で戦った狙撃兵の自伝を、かつてのアクション俳優から今やハリウッドきっての映画監督となったクリント・イーストウッドが映画化したもの。
伝説的な兵士の映画化だけに、やれ戦争礼賛ではないかとか、いやそうではない実は戦争礼賛に見せかけた反戦映画なのだとか議論が百出したそうなのだけど、実際に見て受けた印象は、戦争どうのこうのというより、クリス・カイルという一人の人間と、彼を通して現代における戦争そのものを描いた映画であって、戦争礼賛どうのこうのという議論は全く的外れな印象を受けました。
とはいえ、今まではハリウッドの戦争映画は全く別の世界の物語として見ることができたわけですけど、今後はいわゆる安保法制の行方によっては、今回の映画で描かれた戦場に自分の家族や友人、知り合いが実際に足を踏み入れる可能性がでてくる訳ですから、自衛隊員が戦争に行くというだけではなく、実はそれによって大量に生み出される可能性のある、平和な社会に適応しきれなくなってしまった帰還兵士たちを社会としてどう受け入れるのかという問題など、いろいろ考えなきゃなりません。
その意味では、この時期にこの映画を見ることができたことは、とてもタイムリーであったと思います。