吟遊詩人 (高次脳機能障がいを抱いて……) -7ページ目
雨に震える子猫を抱き上げ
どうしたの、と泣きそうなあなた
そんな一瞬瞼に焼きついて
わたしの心を離れない
涙もろくなるのは思い出が降り注ぎ
胸に切れ目なく溜まってゆくから
あなたに出会えてよかった
幸せの涙をありがとう………今この瞬間
雨の公園ふたりで歩いた
ひとつの傘に肩を寄り添いながら
これから先もこうしたままで
同じ暮らしに憧れた
涙もろくなるのは何気ない毎日が
どんなに幸せかと気づくから
あなたに出会えてよかった
幸せの涙をありがとう………今この瞬間


