今朝の産経新聞に芥川賞を受賞された田中慎弥さんの寄稿がありました。
東日本大震災について、驚いたが自分のことだけを考え
身勝手にも自分の作品に対してのみ謙虚に取り組んだと。
震災は私の仕事に何の変化ももたらさず
「絆」という日本中に流通した言葉も
「断ち切りたくても断ち切れないもの」
という捉え方で描いた。
多くの人たちが幸せになればいいと思うが
私は自分の今と将来だけしか頭にない。
周りのものが見えてくると書けなくなってしまうかもしれない・・・
彼は4歳で父親を亡くし、母親と二人暮らしでパソコンも携帯も持たず
原稿は鉛筆で書き
アルバイトを含め職に就いた経験は一切ない。
受賞時の石原都知事とのバトルはニュースでも注目されてましたが
都知事も「物書きはあれくらいでなきゃ」と認めてましたね。
情報はないよりある方がいい・・・
知り合いは少ないより多い方がいい・・・
お金は・・・
が普通な世の中で
価値観の違いもここまで逆転すると一流だなぁ・・と。
一度、酒でも飲みながら話してみたいと強く思います。(絶対無理ですが)
自分はあまり本を読まない方ですが、昭和47年生まれの彼の世界観を覗いてみたくなりました。
27日発売ですでに10万部を超えるベストセラーだそうで。
賞金100万円(少なっ!)を含め今後の収入増は彼にどんな変化をもたらすのでしょうか。
「もらっといてやる・・・」なんでしょうね。