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♪The Show must go on~
かのQUEENのフレディ・マーキュリーのボーカルが胸に突き刺さる。彼はこれを歌っていたときはエイズの末期症状だったという…。別に昨日が世界エイズデーのレッドリボンの日だからといって聞いているわけではない。Jewelsというベストオブベストアルバムの最後から2番目に入っている(ちなみに最後の曲は言うまでもなくボヘミアン・ラプソディである)。TVで聞いたことがある曲ばかり入っているので聞いたことが無い人にはぜひ聞いてみることをお勧めしたい。
っていうかなぜ深い土の川に沈む大陸浪人がこの話を持ち出したかというと、不思議と中国にいると古典的洋楽に聞き惚れてしまうのだ。カーペンターズの〔青春の輝き〕とかビートルズの〔レット・イット・ビー〕とかビリー・ジョエルの〔オネスティ〕とか。ウェットなバラードばかり。その上演歌の良さまで再発見してしまう。つい先日いいちこのCM集の動画を見てたら無意識に涙出てきたもんな。やはりそれくらい殺伐としてるんだよな。この深い土の川の街は…。東京やニューヨークや、あるいは香港もかなり洗練され、歴史や伝統や〔カラー〕というか〔テイスト〕がある。だけど本当ここは砂漠にいきなり突出した、しかも破壊と混沌のような・・・うまく表現できないな!ドバイのようなギラギラ感をもっと泥臭くしたような感じかな。
それはさておき、本題に移ろう。
この街の実情。しかも駐在員のエグゼクティブの皆さんのような生活ではなく、
外国人がほとんどいない、超ローカルネイティブディープな深センを紹介するぜ~
(ルー大柴かよ!?)
まず生活は朝に始まるっ!
深い土の川に沈む大陸浪人は騒音に叩き起こされる。しかもこの騒音の出所は驚くなかれ…
学校!
である。文化大革命の紅衛兵が暴れまわっていた時代ならいざ知らず、これがまた今もなお
ご立派な教育活動の一環!大音量で行進曲をかき鳴らし、北朝鮮の軍事パレードみたいな鵞鳥足行進で子供たちが整列!→国旗に向かって国歌をかき鳴らしながら敬礼っ!→校長の大音量訓示→しかも最後に体操!しかもエイやッ!ホイヤッ!と一斉に気合の叫びが!まるでカンフー映画の稽古のシーンだ。
マスゲームは共産国のお家芸だからしゃーないとしてもボロマンション28階在住の俺ですら毎朝叩き起こすこの大音量に動じない下の階の人民たちはまじにすごいと思う。リスペクトしますわ。
っていうか人民たちの会話も日本人の俺からするとブチ切れているとしか思えない口調にしか聞こえんが、それが至って普通の会話。俺だったら一時間も継続したらヘトヘトになってしまう。相手の言うことをよく理解して、とか聞き上手は会話上手という日本式教育しか知らない俺はマジに慢性的な適応障害気味である。
この教育と環境を全国でやってるんだから叫ぶことが黒い街宣バスのお兄さんたちの専売特許になっている静寂を愛する我が日本国民は
マジにキレて叫ぶ練習をせなあかん。
いじめや殺人、喧嘩から出来心の万引きとか、家族とか近所の人とか、学校内とか怒りの対象を身近に向けてばかりだか、
もっと巨大な力を持った悪に怒りの矛先を向けるべきだ。
それとこの子供の数。この小学校は少なくても俺の周辺1キロ四方に確か4、5校あったと思う。ここには少子化なんて単語は遠い惑星の話である。テレビや新聞もこういうローカルネイティブディープな部分知ってて中国脅威論説いてるのか?その上で日本の針路を示せるのか日本国民は立ち向かえるのか?はなはだ疑問といわざるを得ない。
〔勝つにはまず敵を知れ、自分を知れ〕って孫子の言葉がズシリと重味を帯びてくる。
どうも外国に住むと愛国的になるといえば語弊があるが、日本のすばらしさもいやらしさも両方見えてくる。自分自身もまた然り。いままでの経験と常識がぶっ飛ぶ反面、俺ってこんなにスゲーの?って部分も発見できる。
かと言って深い土の川に沈む大陸浪人のようにシンセンに来いとは言わない。第一ここは万人向けの街ではない。ただ例えどこに居たとしても、他人に依存しないで自分の足だけで立って生きる場所、死ぬ場所は自分で見つけろ!ということだろう。政府や会社なんぞはいくら愛しても自分が愛したようには愛してくれない。個人とてそうだ。母親の子宮には戻れないし、たとえどんなに愛してくれた人でも同じ棺桶には入ってくれない。今の日本人が忘れたことをこの街で横っ面を引っ叩かれながら今日も俺は生きる。
明日も引き続きシンセンの朝をレポートします。
TO BE CONTINUED・・・
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