「帰り道」 | 「 浅い、浅い、ディープキス。 」

「帰り道」



   コウキは駅まで送ってくれた。

   「あのさー。」

   「ん?」

   コウキは煙草に火をつけながら言った。

  
   「俺に妊娠したとか言ってきても無駄だから。
    俺ちゃんとしたかんな。」


   Hするまでとは全く違うコウキの態度。

   「あは・・そんな風にお金とられた事あるとか?」

   
   駅まで 静かだった。

   「送ってくれてありがとー。 またね?」

   「・・うん。ばいばーい。」


   その日の夜、コウキとメールした。
    
   その次の日も、コウキとメールした。

   その次の次の日だった。

   
   ピリリリ

   あ、またコウキからメールだ!

   『俺 彼女いるから、もうメールやめよ。』

   
   あれっ そうなんだ、仲良くね なんて普通に返した覚えがある。

   私はディープキスの浅さを知った。

   その変わり私は今、男の浮気を全く許せる。

   心と体は繋がってなんていないこと、私が一番知っているから。