ちょこっと前頭葉とデコニキビの関係を耳にして
前頭葉について調べてみた!

自分の体質と上手く付き合っていくしかない(-_- )(-_- )(-_- )






●前頭葉
 頭の前半分、側頭葉の上前部にある領域で、前頭前野と運動野、運動前野に分けられます。運動野は頭頂葉に接する部分、その前方に運動前野があります。どちらも運動の遂行や準備に関わっています。

 前頭前野は、思考や創造性を担う脳の最高中枢と考えられ、生きていくための意欲や、情動に基づく記憶、実行機能などをつかさどっています。前頭前野は、脳全体の司令塔、あるいはオーケストラの指揮者にたとえられます。

 なお、一般に前頭葉といえば前頭前野のことを指します。本サイトでは特に断りがない限り、前頭葉を前頭前野の意味で使います。
前頭葉にダメージを受けると…

 ロボトミー手術という言葉を耳にしたことがありますか? 1950年代からの十数年間に世界中で盛んに行われた、前頭葉の削除手術のことです。

 向精神薬がなかった時代、精神病の治療法として十数年間になんと5万人もの患者がこのロボトミー手術を受けました。そもそもこの手術は、「チンパンジーの前頭葉を取り去ったらおとなしくなった」という動物実験から考えられたもので、当初は「精神病患者の症状が改善された」とされました。

 ところが、ロボトミー手術は重大な問題を引き起こしました。手術を受けた人たちが、感情や行動の面でさまざまなトラブルを引き起こしたのです。それは次のような、人間らしく生きていく上での致命的なダメージでした。

・外界に対して無関心、無頓着になった
・注意力がなくなり、反応性が乏しくなった。
・状況を理解したり、推理したりすることが困難になった
・時と場所をわきまえない浅はかな言動が多くなった
・我慢ができなくなり、己の感情のままに行動するようになった

 ロボトミー手術を受けた患者のこうしたダメージから、前頭葉の果たす役割がわかってきたのです。

 これと似たことですが、戦争で脳に損傷を受けた人の研究も、さまざまな部位での脳の機能をつきとめることに貢献しました。脳科学の進歩の陰には、過去に多くの犠牲者が存在することを、私たちは忘れてはならないでしょう。
意欲、創造、実行をつかさどる前頭葉

 前頭葉に最も特徴的な働きは、意欲、創造、実行です。大脳全体から得た情報を元に現状を認識し、未来に向けて行動をする司令塔の役割を果たしているのです。そのプロセスは、次のように5つに分けることができます。

①自分の環境や状況を認識する
②行動の選択肢を発見する
③計画を立てて決定する
④計画を実行する
⑤結果を評価する

 認知症になると記憶力が減退することが知られていますが、それとともに前頭葉の機能も低下します。その結果、意欲が低下し、計画を立てて実行するといった行為が困難になってきます。知識や情報はあっても判断ができない、といった状況に直面します。

 前頭葉(前頭前野皮質)の全皮質に占める割合は、人間が29%と特別多く、チンパンジーが17%、犬7%、猫3.5%となっているそうです。その上、もともとの脳の大きさの違いもあります。人間を人間たらしめているのは、まさに前頭葉だということがわかります。

 脳全体を統括し、瞬間、瞬間、未来に向かって生きるための指令を発し続けている、この前頭葉をよく鍛えることこそ、脳力トレーニングの最終目標だといえます。

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脳を鍛えようと思うとき、特に重要なのは前頭葉の力を高めることです。前頭葉は、入力された情報を、記憶として蓄えられている情報と組み合わせ、思考や行動の組み立てをつくり、運動野を介して命令を出す、いわば脳の中の司令塔のような役割を果たしています。
 前頭葉を鍛えるときに、状況に対してより早く判断できる、的確な対応が考えられるという、テクニックの部分を鍛えるのも大切ですが、それ以前に、指令を出し続ける体力を高めることが重要です。どんなに早く、的確な組み立てを考えられる人でも、たまにしかその能力を発揮できないのでは、何にもなりません。前頭葉が指令を出し続けられなくなったとき、次に人間を動かすのは感情系の要求です。つまり面倒なことはしたくない、楽をしたい、人任せにしたい、という脳のより原始的な欲求に従って動いてしまいます。前頭葉の体力が落ちてくると、やればできるのにやらない人、人から命令されなければ動かない、ダラダラ時間を過ごす人になってしまいます。
 脳の基礎体力は、日常的な雑用を面倒くさがらずに片づけることで鍛えられますが、現代ではその日常的な訓練の機会が減ってきています。脳にとって雑用は、スポーツにたとえれば、ランニングや筋力トレーニングです。格好良さはありませんが、毎日続けることで長く動き続けられるようになります。部屋の片づけでも、壊れたものを修理するでも、身近にある、少し面倒くさいと感じることを毎日少しずつ解決するようにします。小さな雑用を毎日積極的に片づけていると、その程度のことなら面倒くさいとは感じなくなってきます。同時に、イライラも抑えやすくなります。これは脳の中で、感情系に対して、思考系の支配力が強くなったことを意味しています。
 前頭葉の主な活動は、「選択」「判断」「系列化」という言葉に集約されます。これらの要素がバランスよく含まれている活動を多くすることが、前頭葉を鍛える有効な基礎トレーニングになるわけですが、それに向いている活動は家事です。家事をテキパキと片づけられる人は、間違いなく前頭葉機能の高い人です。実際、前頭葉機能が著しく低下している人では、片付けができなくなってしまいます。