
内田篤人『今も、今までも、ずっと感じていること』
W杯サッカー日本代表での活躍も記憶に新しい内田篤人選手が、ORICON STYLEインタビューに初登場☆ポケモン映画での声優への初挑戦、サッカー以外の仕事への広がりについて思うこと、ドイツでの生活、10年後の自身のイメージ、今の子どもたちへの熱いメッセージ――心のうちをさらしてくれた!
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スレスレのことを言って場が「ザワザワ」って(笑)
――『ポケモン・ザ・ムービーXY 「破壊の繭とディアンシー」 同時上映「ピカチュウ、これなんのカギ?」』で声優初挑戦ですが、内田さんはまさに“ポケモン世代”?
【内田】 そうですね。小学生の頃は、アニメやゲームにハマっていました。ゲームボーイのとか、本当にまわりもみんな夢中になっていましたからね。さっき「ポケモン言えるかな?」を歌ってみたらしっかり覚えていて(笑)。がっつり“ポケモン世代”です。最近もゲームをやったんですが、昔のポケモンとだいぶ変わっているんですね。“伝説のポケモン”がたくさんいて、どんどんかっこよくなっています。
――好きなポケモンはいますか?
【内田】 (即答で)ミュウツー(笑)!
――それはなぜ?
【内田】 強いからです(笑)。ミュウツーが出てきたときの衝撃が僕のなかですごく大きくて。友だちと「すげえの出てきたな」って話していました。今回、大好きなポケモンの仕事をさせてもらえることを光栄に思っています。自分がキャラクターになるのもすごくうれしいです。
――声優は難しかったですか?
【内田】 (即答で)難しかったですよ(笑)。収録現場でマイクに向かうという経験が初めてで、しかもあんなにたくさんの人が周りで見ていると思わなかったので……恥ずかしかったです。だけどみなさんからうまく褒めていただいて(笑)。それにのせられてなんとかやりきりました。
――今回のようにサッカー選手以外の活動でもメディアに出る機会が多い内田さんですが、そういう状況はどう感じていますか?
【内田】 サッカー以外の仕事もとても楽しいですし、普段できないことをやらせていただけるというのは、すごく刺激になっています。人前に立ったり話をしたりというのは、実はあまり得意じゃないんです。でもそれも仕事だと思うし、何より自分のためだと思ってチャレンジしています。
――少しは慣れてきましたか?
【内田】 ぜんぜん慣れないです。でも少しずつ慣れているんですかね……言っちゃいけないことは言わなくなったし(笑)。
――言っちゃいけないこと言っていたんですか(笑)?
【内田】 スレスレのことを言ってしまって、場が「ザワザワ」って(笑)。でもこうしていろいろな経験をさせていただいて、本当に幸せだと感じています。
サッカーのときは素直な気持ちを話している
――試合後などのサッカー選手としてのインタビューと、このようなインタビューは違う?
【内田】 サッカーのときは、素直な気持ちを伝えるようにしています。こうした取材のときは、言いたいことがしっかりと伝わるように話せるかが不安で……。あとで関係者に怒られないかなって(笑)。
――様々な舞台で活躍されていますが、今チャレンジしてみたいことはありますか?
【内田】 いろいろな番組、雑誌、ドラマにも出させていただきましたし、こうしてポケモン映画の声優も経験させていただいて。ポケモンのキャラクターにもなれましたし、もう本当に満足です(笑)。でも、こうしていろいろやらせていただけるのは、サッカーをしっかりがんばって、その結果ですからね(笑)。サッカーをもっともっとしっかりやります!
――こうしてお話を聞いていても、試合後のインタビューを聞いていても、自分に厳しい方だなという印象です。息抜きはできていますか?
【内田】 オフに入ると日本で友だちに会ったり、美味しいものを食べたりしてリフレッシュしています。こうしてサッカー以外のお仕事をするのも、いい気分転換になっています。
――ドイツでは?
【内田】 リラックスしたい時間帯は、ゲームもしますし、映画も観ます。自分と向き合う時間を大切にしながら。サッカー選手は、1日2~3時間のチーム練習のほかは、個人の時間です。その時間をどう過ごすかで差が出てくるのかなと思います。
――細貝萌選手(ドイツのヘルタ・ベルリンで活躍)などとよく会われているそうですね。
【内田】 同じ環境でがんばっている日本人選手と話をしていると、やはり刺激をもらえます。他のチームの状況などの情報交換も大事ですし。代表チームで集まったときも、コミュニケーションを常に心がけていますね。
――ドイツに渡って丸4年になりますね。世界に出てから思う日本って?
【内田】 いや、まさに、すごいんですよポケモン! 世界中、『ポケモン』『キャプテン翼』『ドラゴンボール』とかだれでも知っているんです。海外の選手からも「ピカチュウ!」「俺、ポケモンやってたぜ!」とか話しかけられたりして、最初のコミュニケーションがそれで仲良くなったり。ポケモンにはすごく助けられました。日本の文化にみんな興味があるんだなと思いました。アニメは世界共通ですね(笑)。
アジアは僕だけ。他の国に負けたくない
――ドイツで生活していて、価値観とか変わりますか?
【内田】 海外に出て思ったのは、日本のことをちゃんと知らなかったんだなってこと。改めて日本のよさにも気付きました。キレイだし、安全だし、日本人は気配りや気遣いがありますし。生活するうえでは日本が一番いいなって思います。今のチームには、ヨーロッパ、南米、アフリカなどいろいろな地域の選手がいて、アジアは僕だけです。他の国に負けたくないなっていつも思います、W杯も含めて。
――現在26歳ですね。これからの自分を思い描いてみると?
【内田】 10年前、ポケモン映画の声優をやるとは思っていなかったですね(笑)。当時は全国高校サッカー選手権大会に出たくて、チャレンジを続けていて、そこからこうして道が広がっていって。今やっていることが今後どう繋がるかわからないですよね。だからこそ、何事にも全力でチャレンジしようと思っています。サッカーをすることが僕の仕事なので、それを追求していって、いいサッカー選手になることが一番大事かなと。
――「何でも叶えられる」としたら、10年後までに叶えたいことってありますか?
【内田】 何だろうなあ(笑)。サッカーを辞めたらゆっくりしたいなと思います。でも、その後もサッカーに関われたらうれしいですね。家族もいるでしょうし……きっと(笑)。子どもも欲しいです。そういうことをイメージするのは好きですね。
――では、ポケモンが大好きな子どもたちに、いろいろな経験をされてきた内田さんが伝えたいことは?
【内田】 (即答で)勉強はやった方がいい(笑)!
――(笑)内田さんはどうでしたか?
【内田】 サッカーばかりで、ぜんぜんやっていなかったです(笑)。でも、勉強はやった方がいい! サッカーが好きな子でも、あの学校でサッカーをやりたいというときに、学力が足りなくて入れないことがあるかもしれない。勉強は自分の道を広げてくれます。
僕が出来るのは一生懸命プレイする姿を見せること
――サッカーの第一線で活躍されている内田さんがいうと、とても説得力があります。
【内田】 やってこなかった僕が言うんだから間違いないです(笑)。海外にいることもあって、「英語や歴史をしっかり勉強していれば……」っていうシーンがたくさんあります。今僕がドイツで住んでいるのも、社会で習った《ルール工業地帯》。この地域で昔、こういう争いや反乱があったんだなとかを知っていたら、もっと世界観が広がっていたんだろうなって。でも、興味が湧けば、勉強、部活、遊び……なんでもいいんです。そこにはパワーが生まれますから、それを自分の思う方向に思いっきりぶつけてください。
――本当にそう思います。改めて、この作品をご覧になるみなさんに内田さんからメッセージをお願いします。
【内田】 W杯での応援ありがとうございました。これからもサッカー日本代表チームも、ポケモンも応援してもらえるとうれしいです。僕が出来るのは、一生懸命サッカーをプレイする姿をみなさんに見せること。それでサッカー選手になりたいって思ってくれる子どもがいたらうれしいし、チャレンジし続けていると、僕がポケモンの声優をやらせていただけたように、こういう舞台にも立てるんだっていうことを意識してもらいたいです。サッカーもポケモンも楽しんで観てください!
――“楽しむこと”と“チャレンジし続けること”というのは、これまでもこれからも、内田さんにとってずっと大事なことなんですね。
【内田】 それは今も、今までも、感じることですね。これからも、たぶんずっとそうでしょうね。サッカーを辞めてもだと思います。
――じゃあ、また声優のお仕事のオファーが来たら?
【内田】 いやあ……緊張するし、難しいからなあ(笑)。ポケモンだったらやります! おもしろいし好きだから!
――ポケモン以外だったら?
【内田】 検討します(笑)!