イラク戦出場停止の長谷部から主将に推薦されたからなのか、DF内 田はこの日、全体練習前に吉田とともに自らの希望で指揮官との“個人面 談”を行った。
「あんまり聞きに行かないんだけど、こうしたいんですけどと言いに 行きました」と、ミーティングと練習で行ったカウンター対策でのポジ ショニングについて意見交換をした。
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あまり見られない光景なのだとい う。W杯アジア最終予選を戦っている 日本代表は、ドーハでトレーニング キャンプを行っている。8日の練習後、 そして9日の練習後にもMF本田圭佑と DF内田篤人が、肩を並べて 話をしてい る姿が見られた。
試合後のミックスゾーンで、この日 から増えた報道陣に囲まれ「こんなに (記者が)要るの?」と、イタズラっぽく 笑った内田に、本田選手とどんな 話を していたのかを聞いた。
「いや、あんまり足のことに関しては 聞いていないですね。本田さんの足の 状態は、本人に聞いてもらった方がい いですね」。
では、ケガで全体練習から離れてい る本田選手に、外から見たチームの印 象を聞いていたのか。「いやいや、全 然。サッカーとは関係のない 話です ね。僕はサッカーの 話は、あんまりし ないんで」と、こちらも完全否定。
具体的にどんな 話をしていたのかは 聞き出せなかったが、写真を見ていた だければ、かなり 話が弾んでいたこと は分かってもらえるだろう。
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●DF内田篤人(シャルケ) 「オレ、思うんだけどさ…こんなに(メ ディア)要る(笑)? 海外ってあんまり記 者がいない。シャルケでも日本人がす ごく多いから、こんなに要るのかなっ て。みんな会社が違うんですね。一つ の会社から、一人ずつってことです ね。今日、 話すことないんでしょ?」 ―イラク戦はどのような位置づけでい ますか? 「チームには流れがあるんで。ここま でやってきた中で、チームが勝ってき た良い流れを止めちゃうと、またコン フェデにも響くと思う。っていうのも あるし、代表の 試合をやるのに負けた くない。イラクって、まだ(W杯出場の) チャンスあるの? 勝ったら行ける?」 ―勝ち抜くには2連勝が必要な状況で す。 「(無 言でうなずく)」 ―最近、日本代表が勝てていないこと は気になる? 「そうですけど、良いチームと(試合を) やれば、勝ちも少なくなる。そういう チームにも勝っていかなければいけな いんだけど。今までは、アジアでの 試 合が多かったし、すごく良いチームと 対戦してきたわけではないので、普通 かなといえば、普通かなと」 ―相手の情報とかは? 「一応、確認はしました。普通、いつ もどおりですね」 ―若い選手も結構いる? 「監督が代わったんですよね? 新しい 選手も何人かいるみたいですし」 ―気を付けなければいけないところは? 「この前(オーストラリア戦)はセットプ レーではやられませんでしたが、やっ ぱりセットプレー、カウンターじゃな いですか。そこの対応だと思います」 ―チームとして抱えている課題にどう 取り組むか? 「まぁ、そうですね。ズルズルやられ たまんま、セットプレーとかカウン ターでいくと、コンフェデでも相手が 分析して、それをやれば勝てるんじゃ ないかと分析してやってくると思うの で、そこは隠さないととは思います。 まぁ、ずっと前から日本の失点の形を 調べれば分かるんでしょうけどね」 ―昨日、今日と本田選手と練習後に 話 していたが? 「いや、あんまり足のことに関しては 聞いていないですね。本田さんの足の 状態は、本人に聞いてもらった方がい いですね」 ―内田選手から、外からチームを見て いる本田選手に印象を聞いた? 「いやいや、全然。サッカーとは関係 のない 話ですね。僕はサッカーの 話 は、あんまりしないんで(笑)
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◆ブラジルW杯アジア最終予選B組 イラク―日本 (11 日、カタール・ドーハ・アルアラビスタジアム) 日本代表は 9日、アジア最終予選イラク戦(11日・ドーハ)に備え、 ドーハ市内のスタジアムで約2時間の練習を行った。アルベル ト・ザッケローニ監督(60)がコンフェデ杯(15日開幕・ ブラジル)で世界を攻略するために、カウンター攻撃の対策に 初めて着手。サイドバックの動き方の指示を出し、DF長友佑 都(26)=インテル=、 内田篤人 (25)=シャルケ04= をキーマンに挙げた。
ブラジルW杯で勝つためにザッケローニ監督が新たな戦術に着手し た。練習前にはDF内田、吉田に約5分間、身ぶり手ぶりを交えて意見 を交わす。非公開練習となってからも、スタジアムの外まで漏れ聞こえ るような大声で守備について徹底指導。「最近は、カウンターで失点し ている。カウンターへの守り方について確認した」(吉田)と証言し た。
カウンター対策として、重要な役割を任せたのは両サイドバックの長 友、内田だ。今まではカウンター攻撃を受けた時、前線に上がったサイ ドバックのスペースを、中盤のMF遠藤や長谷部がカバーに入ることで 対処してきた。だが、ザッケローニ監督は「(守備の人数がいても)大 丈夫だと思うな」と両翼の2人に戻りきることを要求したのだ。
さらに、ボールとは逆にいるサイドバックのポジショニングまで明確 にした。たとえ、同じサイドに敵選手がいても相手を捨てて、中央に寄 りセンターバックとともに守備にあたるよう要求。より自陣ゴールの近 い位置に多くの人数を配置し、対応する戦法だ。
今後、ブラジルW杯はもちろん、コンフェデ杯でも世界の強国との対 戦が待ち受けている。ブラジルはネイマール、イタリアはバロテッリら 世界有数の強力FWをそろえ、カウンターを武器の1つとする国。1対 1で止められないような相手が多くなるため、人数をかけて対抗する。
吉田は「守備の約束事をどれだけ徹底できるか。一瞬でもスキを与え れば、シュートを打たれるし、点を取られる」と話し、監督と意見交換 した内田は「監督に確認したいことがあった。こういうのは、はっきり させておかなければいけない」と指示に納得した。
アジア最終予選のオーストラリア戦(4日)では長友が戻らず、決定 的なピンチを迎えるなど、カウンターに苦しめられることが多かった ザック・ジャパン。世界上位進出へ向け、ザッケローニ監督は人数をか けた守備で世界に対抗する。
◆2012年10月16日、欧州遠征・ブラジル戦VTR 0―4の 完敗。前半12分、ブラジルMFパウリーニョのミドルシュートで失 点。ブラジルはFWネイマールら前線の2、3人で一気にカウンターを しかけ、次々と決定機を演出。チャンスを確実に決める世界トップクラ スの実力を、日本は目の当たりにした。




