ブンデスリーガ第15節が1日に行われ、 日本代表DF内田篤人の所属するシャルケが ボルシアMGと対戦した。

内田が先発出場したシャルケはホーム戦 に臨むと、ゴール前まで攻め込みながら得 点できず、スコアレスで試合を折り返す。

後半にも右サイドのジェフェルソン・ ファルファンらが積極的に攻め上がるが、 ゴールネットを揺らせないでいると、62分 に先制点を奪われてしまう。ディフェンス ラインのパスミスからボルシアMGのイ ゴール・デ・カマルゴに、GKとの1対1を決 められてしまった。

シャルケは、ホームで1点のビハインド を負うと、テーム・プッキ、チプリアン・ マリカを投入して前線の駒を増やして同点 を狙う。すると、86分に右サイドのプッキ からのクロスをユリアン・ドラクスラーが 押し込み、同点ゴールを奪った。しかし、 追いついたものの勝ち越し点は挙げられ ず、1-1のドローでタイムアップ。リーグ 戦4試合勝ちなしとなった。

なお、内田はフル出場している。



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シャルケが少々足踏みを始めた。ここ4 戦、勝利に見放され、第15節を終えた時点 で首位バイエルンとは勝ち点差13の4位。 優勝こそできないものの上位につけてい る、といういつもどおりの位置だが、開幕 から好調だっただけに例年よりも一つ上を 目指したいところ。「チャンピオンズリー グには行けるっていう順位に甘えるんじゃ なくて、その上をいかないと」と、内田篤 人も認める。

上位争いをするチームにとって、白星か ら遠ざかるのはチームとしてのリズムを失 うことにつながる。彼らにとっては勝つこ とが当たり前だから、負けると調子が狂う のである。試合前日の練習を訪れてみる と、ステフェンス監督はひどい剣幕で怒鳴 り散らしていた。細かな戦術練習をやって みては、中途半端なところで止める。この 日は、フンテラールに何やら細かく守備の 説明をしていたのだが、説明を終えるとそ のメニューを切り上げる。傍目にも、これ はいつもの調子ではないということが伝 わってくる。

「勝ててないと、何かを変えないといけな いという雰囲気になる。練習も勝ててない ときはこんな感じになっちゃう」と語る当 の内田は、指揮官の怒気も軽く受け流す。 かといってもちろん全く意に介していない というわけでもない。調子が出ない、とい うのはこういうことを言うのだろうか。

メンバー的にも苦しい。CBの軸である パパドプロスが膝の故障で離脱。ヘベデス ももちろん実力者だが、今季はパパドプロ スとマティプがここまでのベストコンビ で、ヘベデスはむしろ右SBを内田と競っ ているのが定番だった。さらにSBからボ ランチまでこなすヘーガーまでベンチに入 れない。

12月1日のボルシアMG戦では、さらに GKを4日前のハノーファー戦から入れ替 えた。何かを変更しなくてはという意思の 表れだが、それでも勝てなかった。

試合は0-0で前半を折り返した後半、 シャルケがセンターバックのミスがらみで 先に失点する。追いかける展開になってか らは猛攻を繰り広げたのだが、85分にドラ クスラーが左足で押し込んだ1点に留まっ た。

ボルシアMGは全体をコンパクトに保 ち、とにかく連動して組織的に守る守備の チームだ。この日は右SBの内田のところ にまで速いプレッシャーをかけ、内田は前 半、何度かボールを失っている。

「失うのは1試合に1、2回はあるから仕 方ない。でも最近、オレのところにプレッ シャーが速いんだよね。たぶん右から来 るって、相手は分かってきてるみたい。 ファルファンとのコンビで何かしてくるっ て」

早めに攻撃の芽を断つ意味で、内田のと ころにまでチェックが及ぶのだ。「でも、 良い練習だと思って崩しにかかります」 と、内田は新たな目標を発見したかのよう でもあった。

とはいえ、ホームで1-1の引き分け は、上位争いをする上では避けたい結果 だった。

「勝てないときは勝てないっていう感じ。 どこが良いとか悪いではなくって、今は苦 しいし、こういう時期ってあるけれど、み んなが同じ方向を向いて耐えることが大 事」(内田)

切り替え、そして前進しなければならな い。確かに首位まで勝ち点は13の差があ る。しかしこのままバイエルンの独走を許 しては、今季のブンデスは極めてつまらな いものになってしまう。それを避けるため にも、他の上位陣同様、シャルケの再生に 期待したい。

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