もの思い


季節外れの暖かい風が
私を優しさで包み込む

私は大の字に寝そべって
空を流れる雲を眺めながら
ふともの思いにふける

あの雲に乗って
まだ見ぬ世界を旅してみたい
あの雲の行き着く先には
きっと素晴らしい出会いが
待っているはずだ

私は雲へ向かって
そっと手を伸ばした

人生には叶えられない夢が
数え切れないほどあるものだ
そしてとても叶えられそうもないと
知った時には
いたずらに過ぎて行った年月を
その手に取り戻すことはできない