言霊


たった一言の誤ちで
会えなくなる
それを後悔と呼ぶ

だけど心は繋がっている
今でも忘れられない君のことさ

時間さえ巻き戻せたなら
間違いなく君が一番だって
きっと言えるのに
そんな綺麗事なんて
聞きたくないって
君なら言うだろう

どこで歯車は
狂ってしまったのだろう

君が僕のことを
好きだったのか?
それさえも聞けず終いで

きっと運命ではない恋なんて
いくらでもあるけれど
君とのことは
ただそれだけだって思いたくはない

この恋は君の好きから
始まったはずだ
そう思えてならないのさ

君に出会えたことで
僕は少し大人になった
それだけでも
意味のあることに違いない

すべては幻だった
そう思うことで気晴らしになる

だけど出来れば
君の答えが聞きたかった

会えなくなっても
空はつながっている
君は今それを見て
何を思うだろう

好きだったとしても
好きではなかったにしろ
その空から聞こえてくるのは
君の言霊

もう会えないという真実が
僕の心を締め付ける

もうすぐ泣きそうな曇り空が
今の僕を写し出している

もう遅いんだって
僕のことを笑ってる