スイープトウショウは10日、追い切り翌日ということもあり、厩舎周りの引き運動のみ。テンションを上げることもなく、落ち着き払った様子には女王の貫録が見てとれた。


枠順抽選では騎乗する池添が自分で抽選器を回して8番を引き当てた。「昨年も自分で回して勝てましたからね。後ろから行くし枠順は気にしていなかった。まあ、真ん中でちょうどいい」と話した。 エリザベス女王杯  調教タイム

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 10日、12日に京都競馬場で行われるエリザベス女王杯(3歳上牝、GI・芝2200m)の枠順が確定した。

 前人未踏のオークス、秋華賞、エリザベス女王杯の3連勝を狙うカワカミプリンセスは大外の8枠16番、昨年の覇者スイープトウショウは4枠8番にそれぞれ入った。馬券は11日から発売される。枠順は以下の通り。

( )内は性齢、騎手、厩舎
1-1 アサヒライジング (牝3、柴田善臣・古賀慎明)
1-2 ヤマニンシュクル (牝5、四位洋文・浅見秀一)
2-3 アドマイヤキッス (牝3、武豊・松田博資)
2-4 ヤマトマリオン (牝3、幸英明・安達昭夫)
3-5 ソリッドプラチナム (牝3、小牧太・田中章博)
3-6 シェルズレイ (牝3、C.ルメール・松田国英)
4-7 レクレドール (牝5、藤田伸二・池江泰郎)
4-8 スイープトウショウ (牝5、池添謙一・鶴留明雄)
5-9 ライラプス (牝4、鮫島良太・松田国英)
5-10 キストゥヘヴン (牝3、安藤勝己・戸田博文)
6-11 ディアデラノビア (牝4、岩田康誠・角居勝彦)
6-12 ウイングレット (牝5、田中勝春・宗像義忠)
7-13 サンレイジャスパー (牝4、佐藤哲三・高橋成忠)
7-14 ヤマニンメルベイユ (牝4、武幸四郎・栗田博憲)
8-15 フサイチパンドラ (牝3、福永祐一・白井寿昭)
8-16 カワカミプリンセス (牝3、本田優・西浦勝一)

netkeiba.com より
 9日、11日(土)、12日(日)に行われる各競馬場の出走馬が確定した。

 今週は3場で計9鞍の2歳新馬戦が組まれており、中でも注目なのは、土曜京都5R(芝1800m)。母が00年オークス(GI)3着馬のオリーブクラウンというブラックオリーブ (父スペシャルウィーク)と、ブライアンズタイム産駒の評判馬ドーントレダー が対決する。

 日曜東京6Rも、母が欧州G1馬のハイソサエティー (父フレンチデピュティ)、ムーンレスナイト (父デインヒル)など良血馬が揃い注目だ。今週デビューする主な馬は以下の通り。

( )内は性齢、騎手・厩舎
◆11日(土)
・東京4R(ダート1300m)
グランプリカメ (牡2、藤田伸二・加藤征弘)
従兄にアドマイヤメイン(青葉賞-GII)。

ドラゴンファイヤー(牡2、田中勝春・久保田貴士)
全兄にナイキアースワーク(ユニコーンS-GIII)。

・京都5R(芝1800m)
ドーントレダー(牡2、武豊・角居勝彦)
叔母にComposure(サンタアニタオークス-米G1)。

ビジョンパースート(牡2、小牧太・飯田雄三)
叔母にホクトベガ(エリザベス女王杯-GI)。

ブラックオリーブ(牡2、C.ルメール・松田国英)
母オリーブクラウンはオークス(GI)3着。

マックスウィルドゥ(牡2、本田優・西浦勝一)
母マックスキャンドゥは4歳牝馬特別・東西(GII)勝ち馬。

・福島2R(牝、芝1200m)
ユキノハナグルマ(牝2、嘉藤貴行・二本柳俊一)
半姉にニシノハナグルマ(フローラS-GII)。

◆12日(日)
・東京6R(芝1600m)
ハイソサエティー(牡2、蛯名正義・小島太)
母クイーンモードはヴェルメイユ賞(仏G1)勝ち馬。

ムーンレスナイト(牡2、北村宏司・藤沢和雄)
母Quarter MoonはモイグレアスタッドS(愛G1)勝ち馬。叔母Yesterdayは愛1000ギニー(愛G1)勝ち馬。

ワンダーフルーツ(牝2、小野次郎・和田正道)
母メローフルーツは札幌3歳S(GIII)勝ち馬。

・京都5R(芝1400m)
キープユアアイズ(牡2、O.ペリエ・池江泰寿)
叔父にネオユニヴァース(日本ダービー-GI、皐月賞-GI)。

2006年11月09日
ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が8日、ジャパンC(G1、芝2400メートル、26日=東京)へ向け帰国後初の本格的な追い切りを行った。栗東Dウッドコース単走で80秒9(馬なり)をマーク。同じくジャパンCを目指すハーツクライ、メイショウサムソンも、2週前追い切りを順調に消化した。

 引退まで残り2戦のディープインパクトが、いよいよ動き出した。フランスからの帰国後、着地検査を受けた東京競馬場のダートコースで2本の時計を出したが、いずれも内容は軽かった(5ハロン73秒1-13秒3、4ハロン56秒0-13秒5)。10月31日の栗東帰厩後は、5日の15-15が初時計。この日はDウッドコースで本格的に追い切られ、ジャパンCへ向けピッチを上げた。

 普段通り池江助手が乗って単走。15秒から14秒、13秒と徐々にペースを上げた5冠馬は、スムーズなコーナリングで直線に向き、さっそうとゴール板を通過した。馬なりで6ハロン80秒9、ラスト12秒6はさすがの時計。引き揚げてきた同助手は「感じは悪くない」と感触を告げた。

 池江泰郎師は「順調にきている。ディープらしい走りで、のびのびと軽やか。いいフットワークだった」と合格点を与えた。そして帰国初戦への明るい見通しを立てた。「まだ2回、速い時計を出せる。ジャパンCではベストになるでしょう」。これまでクラシック3冠、天皇賞(春)、宝塚記念を勝っているが、正真正銘の国際G1はコレクションとしてぜひとも欲しいタイトル。来週は武豊騎手の騎乗が予想され、調整も佳境に入る。

 凱旋門賞後に禁止薬物が検出された件については、今月中にフランスギャロから処分が下される。ファンの理解を得た上での出走が望ましく、今後の陣営の対応も注目される。

[2006年11月9日8時25分 日刊スポーツ紙面から]nikkansports.com


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 ファンタジーS2着のイクスキューズは引き続き藤田で阪神JF(12月3日・阪神)へ。「前半は行きたがったが途中から落ち着いていたね。千六も大丈夫だよ」と藤沢和師。3着のハロースピード、11着のマイネルーチェも同レースへ向かう。福島2歳Sを勝ったクーヴェルチュールの次走はフェアリーS(12月17日・中山)。「現状は千二が合ってるね」と国枝師。先週の東京二千メートル新馬戦を勝ったシーレイダースは、葉牡丹賞(12月2日・中山)へ出走することになった。デイリースポーツonline

<メルボルンC>◇7日=フレミントン競馬場◇豪G1◇芝3200メートル◇3歳上

 伝統の豪G1メルボルンCでデルタブルース(牡5、栗東・角居)が1着、ポップロック(同)が2着と、日本馬が上位を独占するレース史上初の快挙が達成された。日本馬の海外G1ワンツーは02年クイーンエリザベス2世C(香港、1着エイシンプレストン、2着アグネスデジタル)以来2度目。デルタの手綱を取った岩田康誠騎手(32)は初めての海外遠征でG1を勝ち、日本馬の海外G1制覇は15回目(12頭目)となった。

 勝負どころの直線入口。3番手を行くデルタブルースのあん上、岩田騎手の頭の中は真っ白だった。初の海外遠征。考える余裕はなかった。確かなものは、手綱から伝わってくる手応えだけだ。「菊花賞の時よりいい」。2年前に初めてG1を勝ったレースを思い出した。「このまま行ってしまえ」。ゴーサインを出した。少し早いか、という思いもあった。しかし、ロングスパートこそデルタの持ち味。堂々と先頭に立つと、後続馬をぐんぐん突き放した。

 残り100メートル。外からポップロックが襲い掛かる。馬体が接触するほど迫ってきた。岩田は、僚馬であることに気付かない。それほど必死で追っていた。粘るデルタ、食い下がるポップ。壮絶なたたき合いの末、2頭が馬体を併せたままゴールイン。軍配はデルタに上がったが、日本のファンにとっては夢のようなワンツーフィニッシュが実現した。岩田の顔は、晴れやかな表情に満ちあふれた。「海外は初めてだったし、遠征したことだけでもすごいことなのに、勝ってしまうなんて…」。

 好スタートから果敢に先頭に立った。「オーナーや先生から『行け』と言われていました」。外からきた馬がハナを主張すると、無理せず譲り3番手。じっくりと脚をためた。「2番手の馬が先に仕掛けてくれたのも展開が向いた」。道中はまったく不利を受けず、スムーズに流れに乗れた。これも、直線での伸びにつながった。

 快挙達成の裏には、7Rで行われたメルボルンCの前に4R(芝1400)で騎乗できたことも見逃せない。結果は、外々を回らされ着外の惨敗。岩田は、地元のテレビアナウンサーから酷評されたことを通訳から聞いた。だが、このレースに乗ったことでコース形態や馬場状態を把握し、本番での完ぺきな騎乗につなげた。「(酷評されて)へこんだ。でも、これですっきりしましたよ」。岩田は誇らしげに胸を張った。

 次走は未定だが、年末の有馬記念にはディープインパクト、ハーツクライの参戦が有力視されている。ここにデルタが加われば、最高のグランプリとなることは間違いない。

[2006年11月8日8時40分 日刊スポーツ紙面から]nikkansports.com

リニューアルされた阪神競馬場の試走会が6日、武豊、福永ら9騎手が参加して行われた。新設された芝の外回りは、直線が122メートル延びて474メートルに。1周の距離も右回りでは国内最長となった。桜花賞も外回り千六百メートルに変更。名物の1角ポケットがなくなり、スタート地点は向正面バックストレッチへと移動した。12月2日の第3回初日から、ニュー阪神がスタートする。

 60億円近くが投じられ、阪神競馬場のコースがビッグになった。従来のおむすび形から、だ円に近い形になり、コーナーも緩やかに。芝の外回りが新設され、1周2089メートルは右回りでは国内最長。3~4角の距離は東京より長い682メートルで日本一となり、直線も474メートルに長くなった。しかもゴール前の急坂は以前と変わらず、見応えのあるレースが期待できる。

 目玉は外回り。千六百メートルだ。桜花賞、阪神JFのスタート地点は1角のポケットから向正面へ。最初のコーナーまで入る直線は444メートルと十分にある。武豊は「大きいなあと思った。直線も長いがコーナーも長い。内回りとは全然感覚が違う。千六百メートルはガラリと変わる。かなりトリッキーでしたからね」。紛れの少ない、力勝負の舞台へと変ぼうを遂げた。

 ゴール前での攻防も激しさを増しそうだ。「タフなコース。レース自体は面白くなる」と福永が言えば、四位も「言い訳のできないコース。強い馬が勝つようなコースになった」。直線での叩き合い。ファンも力が入ることは間違いない。

 また、89年の札幌以来、18年ぶりにダート二千メートルも新設された。リニューアル阪神は、12月2日の3回初日からスタートする。デイリースポーツonline より

<エリザベス女王杯>

 昨年覇者スイープトウショウは、天皇賞(秋)から中1週で出走する。全休日の6日、管理する全馬の様子を確かめた鶴留師は「使うつもりでやっている。あとは速いところをやってから」と連覇を狙う意思を明らかにした。きついローテーションには実績がある。昨年も同様に天皇賞5着から中1週で栄冠を射止めた。【6 0 0 2】とめっぽう走る京都で、G1・4勝目を取りにいく。

 前走は4コーナー9番手から差を詰めてきたが、最後は脚色が同じに。それでも勝ったダイワメジャーから0秒4しか負けていない。牝馬のダンスインザムードには先着している。

 このレースはダンスパートナー(1→2着)、メジロドーベル(1→1着)、フサイチエアデール(2→2着)、アドマイヤグルーヴ(1→1→3着)、オースミハルカ(2→2着)と、2年連続で好走する例が多い。粒がそろった3歳勢に対して、古馬の力を見せつける。【岡山俊明】

[2006年11月7日8時34分 紙面から]nikkansports.com より

現地時間4日、米・チャーチルダウンズ競馬場で行われたBCフィリー&メアターフ(3歳上牝、米G1・芝11f)は10頭立てで行われ、L.デットーリ騎手騎乗の1番人気ウィジャボード Ouija Board(牝5、英・E.ダンロップ厩舎)が、中団の内から直線で外に持ち出して鋭く伸びると、3番人気フィルムメーカー Film Makerに2.1/4馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは2分14秒55(良)。さらにクビ差の3着には4人気ハニーライダー Honey Ryderが入った。また、7月のアメリカンオークス(米G1)でアサヒライジング(2着)を破った2番人気のウェイトアホワイル Wait a Whileは4着に敗れた。

 勝ったウィジャボードは、父Cape Cross、母Selection Board(その父Welsh Pageant)という血統の英国産馬。従兄に90年愛セントレジャー(愛G1)などG1・4勝を挙げたイブンベイがいる。04年に英・愛オークス、BCフィリー&メアターフ(いずれもG1)を制し、カルティエ賞(欧州年度代表馬、最優秀3歳牝馬)、エクリプス賞(米最優秀芝牝馬)に選出された。その後、骨折が判明し休養を余儀なくされたが、復帰後はジャパンC(GI-5着)にも来日。続く香港ヴァーズ(香G1)でシックスセンスに2.3/4馬身差をつけて快勝した。今年はナッソーS(英G1)を制したほか、コロネーションC(英G1)でシロッコ Shiroccoの2着、プリンスオブウェールズS(英G1)ではエレクトロキューショニスト Electrocutionistを抑えて優勝するなど、牡馬の一線級とも互角の活躍を見せている。通算成績21戦10勝(G1・7勝、重賞8勝)。

 なお、同馬は26日に東京競馬場で行われるジャパンC(GI)にも選出されており、今後の動向に注目が集まる。

2006年11月05日netkeiba.com より
 現地時間4日、米・チャーチルダウンズ競馬場で行われたBCターフ(3歳上、米G1・芝12f)は11頭立てで行われ、L.デットーリ騎手騎乗の6番人気レッドロックス Red Rocks (牡3、英・B.ミーハン厩舎)が、後方追走から徐々に進出し、直線半ばで先頭に立つと、一昨年の覇者で8番人気のベタートークナウ Better Talk Nowの追撃を1/2馬身差凌いで優勝した。勝ちタイムは2分27秒32(良)。さらに2.1/4馬身差の3着には2番人気イングリッシュチャンネル English Channelが入った。また、1番人気に支持された昨年の凱旋門勝馬ハリケーンラン Hurricane Runは先団の後方からレースを進めたが、直線に向いて伸びを欠き6着に敗れた。

 勝ったレッドロックスは、父Galileo、母Pharmacist(その父Machiavellian)という血統の愛国産馬。昨年9月にデビューし、4戦目で初勝利。その後GI初挑戦となった今年7月のパリ大賞典(仏G1)で後の凱旋門賞馬レイルリンク Rail Linkの2着、前走の英セントレジャー(英G1)でもシックスティーズアイコン Sixties Iconの3着に入るなど、安定した走りを続けており、今回初重賞をG1制覇で飾った。通算成績10戦3勝(G1・1勝)。

2006年11月05日netkeiba.com より