本当に残念でした。
この敵は凱旋門賞で、ディープインパクトに晴らしてもらうしかないでしょう。
あと1歩、届かなかった。キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(G1、芝2400メートル、アスコット 競馬場)に挑戦したハーツクライ(牡5、栗東・橋口)だったが、善戦及ばず3着。日本馬として初の優勝に期待がかかったが、惜しくも快挙を逃した。この後 は8月3日に帰国し、秋のジャパンC(G1、芝2400メートル、11月26日=東京)で外国馬にリベンジする。
開きかけていた世界の扉は、あと少しで閉じられた。道中は中団に位置したハーツクライは、外から伸びると1度は直線半ばで先頭に立った。昨年の欧州年度代 表馬ハリケーンラン、ドバイWC勝ちのエレクトロキューショニストと三つどもえの激しいたたき合い。アスコットの500メートルにも及ぶ長い坂で、ハーツ は馬体を併せ、歯を食いしばって耐えた。「勝て、勝て」。日本人応援団の声援が、ゴール前で悲鳴に変わる。勝ったハリケーンランに遅れること約1馬身差の 3着。あと1歩で世界制覇は夢と消えた。
馬の背中から下りたルメール騎手(27)はガックリと肩を落とした。絶叫しながら声援し続けた橋口弘次 郎師(60)も落胆を隠せなかった。確かに夢を見た。つかみかけた日本馬史上初の快挙を逃した。それでも、師は胸を張った。「勝ったと思った。最後の攻防 では大きな声が出た。先頭に立った時はこのまま行けるかと思ったが(欧州の馬場は)タフだった。ちょっと(動き出すのが)早かったかな。よく走ったと思う し接戦だったが、負けは負け。残念です」。
競馬は絶対的にホームの馬が有利にできている。草食動物で常に外敵に注意を払う習性があるサラブレッドは、慣れない環境や新しい事象が苦手だ。欧州のスターホースがジャパンCで敗退するシーンを、日本のファンは何度も見てきた。
今回のイギリス遠征は、ハーツにとってハードルだらけだった。初めての帯同馬なし。「ニューマーケットに入っていた時はやはり寂しがって、馬房の中でも落 ち着きがなかった」(橋口師)。初めて走ったアスコット競馬場は日本より馬場が重く、細かい起伏が多くある難コース。過去55回のキングジョージの歴史の 中で、欧州調教以外の馬が勝った例はない。
ただ、日本のエースとしての誇りは失わない。「ここはアウェーだからね。日本でやれば、あの2頭には絶対に負けない。ジャパンCで雪辱してやる。あの2頭には来て欲しい」(橋口師)。今回の3着が力負けではなかったことを、そこで証明してみせる。
◆ルメール騎手の話 非常に残念だが、力負けではない。(最後の100メートルで抜かれたのは)4カ月の休み明けだったということと、独特のコースでの経験の差が出た。
この敵は凱旋門賞で、ディープインパクトに晴らしてもらうしかないでしょう。
ハーツクライ3着 英国G1
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英国競馬の第56回キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(G1、芝2400メートル)が29日(日本時間30
日)、アスコット競馬場で6頭が出走して行われ、クリストフ・ルメール騎乗の2番人気、ハーツクライ(5歳牡、橋口弘次郎きゅう舎)は3着だった。優勝し
たのは昨年の凱旋(がいせん)門賞馬で1番人気のハリケーンラン(フランス)。 同レースは凱旋門賞(G1、フランス)などと並んで世界最高峰の一つ。ハーツクライは直線でいったん先頭に立ったが、最後にハリケーンランとエレクトロ キューショニストにかわされた。日本馬の3着はスピードシンボリ(69年)、エアシャカール(00年)の5着を上回る過去最高成績。 ハーツクライは昨年の有馬記念で、今年10月の凱旋門賞に出走するG15勝のディープインパクト(11戦10勝)に唯一、黒星を付けた馬として知られる。 |
あと1歩、届かなかった。キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(G1、芝2400メートル、アスコット 競馬場)に挑戦したハーツクライ(牡5、栗東・橋口)だったが、善戦及ばず3着。日本馬として初の優勝に期待がかかったが、惜しくも快挙を逃した。この後 は8月3日に帰国し、秋のジャパンC(G1、芝2400メートル、11月26日=東京)で外国馬にリベンジする。
開きかけていた世界の扉は、あと少しで閉じられた。道中は中団に位置したハーツクライは、外から伸びると1度は直線半ばで先頭に立った。昨年の欧州年度代 表馬ハリケーンラン、ドバイWC勝ちのエレクトロキューショニストと三つどもえの激しいたたき合い。アスコットの500メートルにも及ぶ長い坂で、ハーツ は馬体を併せ、歯を食いしばって耐えた。「勝て、勝て」。日本人応援団の声援が、ゴール前で悲鳴に変わる。勝ったハリケーンランに遅れること約1馬身差の 3着。あと1歩で世界制覇は夢と消えた。
馬の背中から下りたルメール騎手(27)はガックリと肩を落とした。絶叫しながら声援し続けた橋口弘次 郎師(60)も落胆を隠せなかった。確かに夢を見た。つかみかけた日本馬史上初の快挙を逃した。それでも、師は胸を張った。「勝ったと思った。最後の攻防 では大きな声が出た。先頭に立った時はこのまま行けるかと思ったが(欧州の馬場は)タフだった。ちょっと(動き出すのが)早かったかな。よく走ったと思う し接戦だったが、負けは負け。残念です」。
競馬は絶対的にホームの馬が有利にできている。草食動物で常に外敵に注意を払う習性があるサラブレッドは、慣れない環境や新しい事象が苦手だ。欧州のスターホースがジャパンCで敗退するシーンを、日本のファンは何度も見てきた。
今回のイギリス遠征は、ハーツにとってハードルだらけだった。初めての帯同馬なし。「ニューマーケットに入っていた時はやはり寂しがって、馬房の中でも落 ち着きがなかった」(橋口師)。初めて走ったアスコット競馬場は日本より馬場が重く、細かい起伏が多くある難コース。過去55回のキングジョージの歴史の 中で、欧州調教以外の馬が勝った例はない。
ただ、日本のエースとしての誇りは失わない。「ここはアウェーだからね。日本でやれば、あの2頭には絶対に負けない。ジャパンCで雪辱してやる。あの2頭には来て欲しい」(橋口師)。今回の3着が力負けではなかったことを、そこで証明してみせる。
◆ルメール騎手の話 非常に残念だが、力負けではない。(最後の100メートルで抜かれたのは)4カ月の休み明けだったということと、独特のコースでの経験の差が出た。