おいしいものは
少々旬を過ぎていても
なぜかおいしいもの。
武豊騎手が
1月13日にカレンケカリーナで
史上初の中央競馬通算3500勝を達成した。
なんだか妙に嬉しかったなぁ。
妙というのはほかでもない。
私とユタカは学校は違えど
同じ学年に生まれ
同じように時を刻んで歩み続けているという
「ともに生きてるだけで、ただただ嬉しい」存在だということ。
よく考えてみよう。
だってね、
今まさにこの瞬間
坂本竜馬のような歴史的人物になると
満場一致で確定している
そのひとと
寸分狂わず一緒に生きていられるなんて
私のつまらない人生の中でも
これほど誇らしい事実はない!
自分史の年表を書く時があったら
その横にユタカの歴史を書き込みたいくらいだ。
後に
自分のことを「ばあちゃん」と呼ぶ日が来て
似てるんだか似てないんだかわからないけれど
どうにもこうにもかわいい孫に向かって
教科書を指さし
「このひとと婆ちゃんは同じ年で、毎週応援していたんだよ」なんて言えたら
その瞬間に死んでもいいとさえ思っている。
競馬歴の浅い私にとって
ユタカの名前は
オグリキャップあたりから
問答無用で耳にするようになり
たとえ競馬がわからなくても
「なんだかすごい青年がいる」くらいは知っていた。
オグリキャップのぬいぐるみを満載した不思議な車が
当たり前のように走っていた時代。
あの社会現象は
同期生ユタカが作り出していたなんて
知る由もなかったけれど。
その後メジロマックイーンという馬が
世紀の降着劇で世間を騒がせている頃
私と言えば
臨月のお腹をかかえ
「やっぱり生みたくない」とダダをこね
母親に
「入れたものは出さねばなるまい!」と叱られていた23歳の小娘。
ユタカはすでに
史上最速・最年少でJRA通算500勝達成し
競馬史の記録を何度も塗り替えていたというのに
私ったらなんてざまだ。
やがて
間違っても騎手にはなれない
3700gの赤ん坊を生んだ時点で
うっすら見えていた
競馬のケの字は抹消されてしまった。
私はそもそも
「速さ」という
距離を移動する量が好きで
たまらなく魅力を感じる女だったから
好きなひとは
何が何でも脚が速くなくてはいけないし
「あんた、脚はやい?」と訊かれたら
その男子は私に求愛されていると思ってくれていい。
車の運転も
きっちりとスピードに乗って運転できなければ
2度と乗らないか
もしくは運転を変わってもらうしかない。
そんなへんてこな性格だからか
あの速い生き物(馬)に乗って走る人間を好きになるのは
私の摂理であるし
あわせて
めったやたらにしないで置いてある
ひとを尊敬するという気持ちまで発展してゆくのである。
ユタカは酒豪だという。
お互い元気に生きていれば
どこかでバッタリ会って
「あれ、同じ年ですね」とか言いながら
たったひとつしかない共通点を肴に
ば~かみたくおどけて酒を酌み交わしてみたい。
「で、ユタカさん、実際走ったら脚は速いですか?」
「いや、遅いです」
「わー!キライー!w」
とか言いそうなので
誰か私のクチを塞いでくれませんかね。
少々旬を過ぎていても
なぜかおいしいもの。
武豊騎手が
1月13日にカレンケカリーナで
史上初の中央競馬通算3500勝を達成した。
なんだか妙に嬉しかったなぁ。
妙というのはほかでもない。
私とユタカは学校は違えど
同じ学年に生まれ
同じように時を刻んで歩み続けているという
「ともに生きてるだけで、ただただ嬉しい」存在だということ。
よく考えてみよう。
だってね、
今まさにこの瞬間
坂本竜馬のような歴史的人物になると
満場一致で確定している
そのひとと
寸分狂わず一緒に生きていられるなんて
私のつまらない人生の中でも
これほど誇らしい事実はない!
自分史の年表を書く時があったら
その横にユタカの歴史を書き込みたいくらいだ。
後に
自分のことを「ばあちゃん」と呼ぶ日が来て
似てるんだか似てないんだかわからないけれど
どうにもこうにもかわいい孫に向かって
教科書を指さし
「このひとと婆ちゃんは同じ年で、毎週応援していたんだよ」なんて言えたら
その瞬間に死んでもいいとさえ思っている。
競馬歴の浅い私にとって
ユタカの名前は
オグリキャップあたりから
問答無用で耳にするようになり
たとえ競馬がわからなくても
「なんだかすごい青年がいる」くらいは知っていた。
オグリキャップのぬいぐるみを満載した不思議な車が
当たり前のように走っていた時代。
あの社会現象は
同期生ユタカが作り出していたなんて
知る由もなかったけれど。
その後メジロマックイーンという馬が
世紀の降着劇で世間を騒がせている頃
私と言えば
臨月のお腹をかかえ
「やっぱり生みたくない」とダダをこね
母親に
「入れたものは出さねばなるまい!」と叱られていた23歳の小娘。
ユタカはすでに
史上最速・最年少でJRA通算500勝達成し
競馬史の記録を何度も塗り替えていたというのに
私ったらなんてざまだ。
やがて
間違っても騎手にはなれない
3700gの赤ん坊を生んだ時点で
うっすら見えていた
競馬のケの字は抹消されてしまった。
私はそもそも
「速さ」という
距離を移動する量が好きで
たまらなく魅力を感じる女だったから
好きなひとは
何が何でも脚が速くなくてはいけないし
「あんた、脚はやい?」と訊かれたら
その男子は私に求愛されていると思ってくれていい。
車の運転も
きっちりとスピードに乗って運転できなければ
2度と乗らないか
もしくは運転を変わってもらうしかない。
そんなへんてこな性格だからか
あの速い生き物(馬)に乗って走る人間を好きになるのは
私の摂理であるし
あわせて
めったやたらにしないで置いてある
ひとを尊敬するという気持ちまで発展してゆくのである。
ユタカは酒豪だという。
お互い元気に生きていれば
どこかでバッタリ会って
「あれ、同じ年ですね」とか言いながら
たったひとつしかない共通点を肴に
ば~かみたくおどけて酒を酌み交わしてみたい。
「で、ユタカさん、実際走ったら脚は速いですか?」
「いや、遅いです」
「わー!キライー!w」
とか言いそうなので
誰か私のクチを塞いでくれませんかね。