先日の月曜日と火曜日。
社台関係者のご好意により
セレクトセールへ出かけた。

1日目は天気に恵まれず
ゲリラ豪雨に見舞われ、
思うように動けなかったが
その分、じっくり腰をおろして
セリに注目できたと思う。

2日目は晴天。
この地方にしては少し蒸し暑い日だったが
この春に生まれたばかりの仔馬のかわいらしさと
ロジユニヴァースの母馬が登場した時は
正直、胸が高鳴ったね。彼の復活を祈って。
高額な落札価格には、さほど驚きもしなかったけれど。

有名どころの馬主の他、地方の牧場主や
一口馬主の人々
芸能人
騎手
調教師
私のような一般客
マスコミ関係者などがざっと見て
500人はいただろうか。

セリにかけられる馬たちも
2日間合わせて400頭以上。

大人たちの豪快かつ軽快な
「ボールペンさばき」に見とれていた。
(馬主はボールペンを上げたり下げたり振ったりしてセリ人に合図する)

単純に気になったのは
名牝と言われる馬の仔はおらず
外国産の母から生まれた仔馬に高値がつく。

もちろん
ディープインパクトやネオユニヴァースの仔は
例外なく高額取引になっていった。

裏話で
名牝から生まれた仔は
別扱いになり
ほぼ自動的に有名馬主の元へ行くらしい。

ここで私は
やはり「彼」を思い出していた。

平凡中の平凡血統
8歳にしてG1を制覇し続けたカンパニーを。

この例外を
今回のセレクトセールの中から
出てくる可能性があると思うだけで満足した。

絶対はない。

それが競馬なら
ここから新たな夢が広がる。

茶番と言うと
少し乱暴だが
競り落とせず悔しがる馬主の背中を見ていたら
私はその人に1票入れたくなった。(そんな投票はないけれど)

その背中に囁きたいね。

カンパニーは
よく走りましたよ~ってね。