講演
【幼児期の遊びと学力水準の関係性について~子どもの育ちの問われる力を考える~】
講師の先生
西南学院大学・大学院教授 【門田理世先生】
★乳幼児教育の重要性に関心が高まる背景
・質の高い乳幼児教育は社会への還元率が高い
・乳幼児教育を整備することで、保護者、とりわけ女性の就労を向上させる
・子どもを健全に育成することは国家、社会全体で負うべき責務である
→幼稚園に通っていた子と通っていなかった子で将来どう差が出るか
データを取ったところ、通っていなかった子は逮捕歴が高い。
社会性が身についていない。
★質が高い教育とは?
・アメリカ、フランスなどでは就学準備に向けた早期教育(読み書き、算数、PCなど)
を推進している
→IQが高い、文字数字の理解、特定の認知、短期的学習効果、長期的学習効果に
優れる
・北欧では就学準備を超えた、子どもの社会性を育てる教育(自然の中での教育)
→学習意欲、創造性、自主性、自立、自己肯定、一般知識、主体性、リーダーシップ
長期的学習効果に優れる
昨今、日本でもフィンランド型学習が注目を集めている。
大人にとっても「自然」は豊かなものを与えてくれるが、他方で危険にも満ちている。
危険な動物がいるかも知れないし、また、毒のある植物が生えているかも知れない。
整った人工的な校庭よりも危ないことは明らかだ。
木に登って落ちたりすれば、怪我もする。
このような自然の中で、小さな子どもが半日を過ごすことを考えると実に危ない。
普段、子どもを規制し、「こんなことしゃ危ないからだめよ」と禁止することが多い日本の親は、森の幼稚園など考えられないかも知れない。
森の幼稚園が成立するためには、まず、子どもたちを信頼しなければならない。子どもを信頼し、必要な注意や説明を丁寧に話し、納得させなければならない。
そして、大人にいわれたことは、しっかりと守るような態度を養う必要がある。
森の幼稚園が成立するためには、まず、子どもたちを信頼しなければならない。子どもを信頼し、必要な注意や説明を丁寧に話し、納得させなければならない。
そして、大人にいわれたことは、しっかりと守るような態度を養う必要がある。
つまり、森の幼稚園を成立させるためには、子どもが自立的で、自由でありながら、自然をしっかりと観察したり、また、用心深く対処できることが必要なのである。
北欧ではそのような教育を質の高い教育としている。
★子どもたちにとって本当に必要なものとは?
・自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、
行動し、よりよく問題を解決する能力
・自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、
豊かな人間性
・たくましく生きるための健康や体力
これらのいきる力が重要である。
講演
【それは秋山君も目を開けていた証拠です~幼少期を振り返って~】
講師の先生
理学博士 数学者【秋山仁先生】
発達障害であった、秋山先生が幼少期の話をしてくださいました。
子育て、保育でも大切なお話が沢山あったので紹介します。
幼稚園の先生は子どもが人生最初に出会う親以外の大人である。
よって先生は子どもたちの将来が生きるか死ぬかを決めてしまう。
「生まれてきてよかった!毎日が楽しい!!」と実感出来る先生に出会えら
どんなに幸せなことか。
秋山先生は発達障害と診断され発達心理学の先生に出会ったことで、
人生が楽しくなったという。
しかし幼稚園の先生のある一言で人生が変わってしまった。
「お歌を元気に歌いましょう!」と言ったので、
大声を出して頑張って歌ったら
「秋山くん、声が大きすぎる。」
と言われてしまった。
それがきっかけで、音楽が大嫌いになった。
ある日きりんの絵を描いていたら
「ずいぶん首の長いお馬さんね。」
と先生に言われ、それ以来絵を描くのを拒むようになってしまった。
保育者の与える影響はとても大きい。
可愛くば五つ数えて(冷静になって)三つ誉め、二つ叱って良き人と成せ。
人間だから頭にくることもある。しかしそこで一呼吸して冷静になり、
「○や△や□が出来てすごいよ、でも◇は直そうね。」
こうやって叱ってあげたら幸福に満ちた子になるでしょう。
叱られて育った子は劣等感を持ってしまう。
”人生に必要な知恵は
すべて幼稚園の砂場で学んだ”
人間、どう生きるか、
どのようにふるまい、どんな気持ちで日々送ればいいか、
本当に知っていなくてはならないことを、私は全部残らず幼稚園で教わった。
人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、
日曜学校の砂場に埋まっていたのである 【ロバート フルガム】
つまり、遊びの中で子どもは成長する。
★講演を聞いて
今回の公演は、自然や遊びの中で育つものを教えていただきました。
色々な講演会に参加してきましたが、
清新館ようじ園でも取り入れている「森の教育」を講演で聞いたのは初めてだったので
とても興味深かったです。
それだけ、今注目を浴びているんですね。
森の中で保育をしていて、思うのは、
思いやる気持ちが自然と身についていることに
日々感動しています。
山歩きの際
「○○くん遅い!!」
と怒るのではなく、
「頑張って!」
と声を掛けてくれたり、手を取ってくれたり。
そしてみんなで目的地に着いたことへの達成感。
この達成感が努力することの大切さと繋がっているのではないか。
と感じました。
また、秋山先生のお話の中に「教育感とは親が持つ人間の幸福感である」
という言葉がありました。
それを聞いて親だけでなく、保育者にも当てはまると感じています。
保育者が幸せでなければ、子どもたちも幸せになれません。
保育者が不安な顔をしていたら子どもだって不安になってしまいます。
私は、今子どもたちと日々過ごせることが本当に幸せです。
そしてこのような気持ちで保育できる環境にとても感謝しています。
清新館ようじ園のみんなの気持ちのである「はやく明日になーれ♪」
正にこの思いにすべて凝縮されているように感じました。
私自身その思いを日々大切に、そして子どもたちが心から
そう思える環境を作っていきたいと改めて感じた講演でした。
保育には答えがありません。
だからこそ沢山学び色々な考え方を知り
自分の肥やしにしていきたいと思います。
2日間保育をお休みし、研修に行かせていただきありがとうございました。