いや、今勝手に決めましたが(笑)。
たまに入れていこうかなと思っています。
信じるも信じないもあなた次第……
まぁ、私もよくわかんないんですけどね
それではお話を始めましょう。
それはあおがまだ3才か4才くらいの時のことです。
私は奈良県内の某遊園地の某特撮フェスティバルのstaffとして勤めていました。
遊園地の入り口を入り、右手側にその特設会場はありました。
当時、あおはその特撮が大好きだったので、半分はあおのために始めた期間限定パートの仕事でした。
その場所はなんとなく薄暗くあまり華やかな印象はありませんでした。
というより、割りと閑散としていたその遊園地そのもの全体がなんとなく寂れて薄暗い印象でした
遊園地というのは華やかな反面で何処か物寂しげな影も織り成す不思議な場所ですね…。
そのフェスティバルは決して盛況ではありませんでしたが、その特撮がメジャーなものだったのでまぁそこそこ人は入っていました
展示は怪獣コーナーがあり、ヒーローと怪獣が戦うコーナーがあり、最後は映像と、ヒーローと一緒に写真が撮れるコーナーに分かれていました。
怪獣コーナーは暗い迷路みたいな道のあちこちに怪獣人形が立っており、怪獣とヒーローが戦うコーナーは時々ランダムで本物のヒーローが出てきて観客を沸かせてくれる仕組みになっていました。
会場は全体的に暗くなっています。
子供たちにはそれなりにウケていました。
ところが。
いつ頃からかお客様からクレームが入るようになりました。
「ヒーローと怪獣が戦うコーナーに、それら以外のものが立っていて怖い。なんとかしてくれ」
というものです。
それも一件だけでなく、何件も同じクレームが入るのです。
人形でもなく、人でもないもの………。
更に、写真撮影コーナーでは、私がレジに居るときに、触っても居ないのに勝手にレジキーが押されて開いてしまったり、投影スクリーンの前に子供がいるからどかせろとリーダーからの指示があるのに、実際には誰もいなかったりなど、不可解なことが頻発していました。
また特撮チームのstaffはその施設で寝起きしていたのですが、夜中に怪奇現象が頻発しすぎて困っているとの話がこちらにも降りてきていました。
おそらく、普通には目に見えない何者かが会場のあちこちにいるのだろうな、と誰もが思いながら、細かい話をすることは避けるように仕事をこなしていました。
そんなある日。
それはお盆休みの時のことです。
夫があおを連れて会場にやってきました。
(あお以上に夫がその特撮マニアですので
あおは一通り楽しんで帰宅しました。
その日の夜、私が帰宅してからの出来事です。
まだ幼いあおがいきなり言いました。
「ママ、シンジくんが来てるよ」
え?
となりました。
シンジという名前のお友だちはいなかったからです。
「シンジくんって誰?あおのお友だち?何処に来てるの?」
あおはテテテテと部屋から出て玄関の方を見ながら指差しました。
「今玄関にいるよ。シンジくんだよ」
私は目を凝らして玄関を見つめましたが誰もいません。
「ママには誰も見えないけれど(´∀`;)」
と言っても、あおは「シンジくん」を連呼します。
その後しばらくシンジくんは我が家にいて、あおの目にはとまっていたようですが、私が見ることは1度もありませんでした。
そしてある夜、親子3人で隣の公園まで花火をしに行きました。
準備をしているとまたあおが言いました。
「ママ、シンジくんがついてきたよ。そこにいるよ」
あおが指差す先に私は目を向けましたが、もちろん私には見ることは出来ませんでした。
ただゾワゾワとした鳥肌が全身に立っただけです。
空気が気まずくなったので花火は適当にして引き上げてしまいました。
それからしばらくはあおがシンジくんの名前を口にしても知らんぷりをしていたところ、ある日からシンジくんはいなくなりました。
あおに尋ねたところ、もういなくなった、とのことでしたので。
ところが入れ代わりで今度は「知らないおばあちゃんがいるよ」と言うようになりました。
和室の電気の紐を引っ張ろうとしているとか、わけのわからないことを言います。
でもこのおばあちゃんはすぐにいなくなったとのことでした。
今、あおに当時の事を訊いても、覚えていないそうです。
私は密かにこう思っています。
あのフェスティバル会場で、シンジという名前の男の子があおについて我が家にやって来たのではないかと。
お盆でしたしね(笑)。
あおと遊びたかったのかもしれませんね。
おばあちゃんはともかく、シンジくんのリアリティは今思い出してもゾワッとします。
まだ幼かったあおの真夏の不思議な出来事でした。
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