12月7日(月)。
XJapanの20年ぶり日本ツアー、大阪城ホール公演に参戦してきました。
私はhideちゃんという個人がとても好きで、横浜で行われたホログラフィックライブに気持ちを持っていかれていて、XJapanのツアーチケットを取ることにはそれほど熱を入れていませんでした。
hideちゃんのいないXのライブに行っても淋しさが募るばかりではないのか?と思っていたからです。
また、ボーカルToshi(Toshl)さんの本【洗脳】を読んでしまって、hideちゃんに絡むくだりで考えさせられたこともあり、あまり積極的にXに向き合う気持ちにはなれなくていたのです。
ところが。
hideちゃんのホログラフィックライブのプロローグでは、ひろしさんやINAさんのメイキングを見せられ、私が求めてるhideちゃんが、そこに居ないことに打ちのめされてしまいました。
結局、本公演は良かったので、自分の中で折り合いをつける形で、hideちゃんに関する新しいものも受け入れようと決めたのでしたが。
Xのチケットは取れなくてもいいという思いで一応先行エントリーはしていましたが全部落選(笑)。
まぁ、いーかと思いながら一般販売のローチケにエントリーしたところ、まさかの当選。
当たったのならやはり見ておこうと思い(でも一人でこそっと行ってこそっと帰ってこようと思っていました)、hide友さんには報告をしていました。
この時、私をhideちゃんにはめた張本人のひーたんは、「正直、ホログラフィックよりXのライブのがおすすめ。だって生の歌声を聴けるのだから」と言っていました。
でも、hideちゃんがいないXのライブを、私はどう受け止めてみれば良いのかわからなかったです。
Xのライブの素晴らしさは日頃からひーたんからよくよく話は聞いていましたが、自分が参戦する日が来るとは思っていませんでした。
ただ、Toshiがどんな風に歌うのかは興味がありました。
Toshiのどんな思いが伝わってくるのか、と。
そして当日。
ぼっち参加のはずの私を、hide友さん二人が受け入れてくださいました。

やはり勝手がわからない私には、彼女たちの存在はとてもとてもありがたかったです。最初から一緒に参戦しようと言っておくべきでした。一人で大丈夫なんて言っておきながら、たくさん助けていただきましたから
あとから更に3人の方も遠征されてきたので合流。
tensionがあがっていきます。

円陣くんで気合いをいれます。
あちこちでコスプレをした人たちが、やはり声をあげて気合いを入れていました。

コピーバンドさんにも遭遇。
一緒に写真を撮って頂きました。
ぼっちだったらこんなことも出来ません。
ほんとに感謝です。
公式goods販売はホール前の川の方まで行列していました。
でも回転は速くてしっかり買うことができました。
頼まれていたものもhide友さんがおさえてくれました。
そうそう、遅い昼ごはんを食べて夕暮れ時のホールへと戻るときに空を見るとピンク色の雲。

【hideちゃんが来てるよ!】
とhide友さんが呟きました。
夕暮れのホールはそれはそれは美しくて、これから始まることに胸は高鳴り、段々とわくわくしてきました。

果たして、hideちゃんは居るのでしょうか。
hide友さんとは離れて、私は一人自席へと向かいました。
着いた席は2階スタンド。

こんな眺めです
遠いですが眺めは素晴らしかったです。
開演は19時で、15分押して始まりました。
私はアリーナに溢れ変えるペンライトの赤い光が一斉に揺れるのを見てめまいを起こしました。
そのまま2階席から墜落するのではないかと。

ただただ、その光景を呆然自失で立ち尽くして見つめていました。
異様なほどの光の波と熱気。
そしてそこに現れたXのメンバー。
TVやYouTubeや、DVDでしか見たことがなかった彼らが遠いけど肉眼で捉えられる場所に本当に立っているのです。
一曲目は、私が一番聞きたかった【JADE】でした。
私の全身は総毛立ち、ライトを振ることもできずに、勝手に溢れ出す涙をどうすることも出来ませんでした。

生でJADEを聴けたこと。
でもそれよりなにより、不思議なほどの熱い思いが足元から頭頂まで駆け上がってくるのです。恐ろしいほどに。
Toshiの声は透明度をあげ、美しく磨かれた英語の発音も、彼がどれ程の努力を惜しまなかったかを物語っていました。
昔の歌と今の歌を交互に歌い上げるToshi。
そして素晴らしい演奏を見せるメンバー一人一人。
その努力、才能、運命……
このバンドは一体なんだ?
私は涙を止められないまま、いつのまにかライトを振り、YOSHIKIや他のメンバーの名前を叫んでいました。
叫べなかったのは、Toshiとhideちゃんです。
けれど、Toshiが SayAnythingを一人で弾き語りしていたとき、彼は途中で声をつまらせて歌えなくなりました。
オーディエンスはそれを引き継ぎToshiをサポートするように声を合わせます。
Toshiは必死で、それは必死で、フレーズの一つ一つを愛おしむように歌を繋ぎました。
彼はずっとうつむきがちでした。
YOSHIKIとのトークのときも、彼にとって痛い話も出るので、自虐ネタを軽く言ったりはしていましたが、顔を客席に向けるより、うつむき加減で歯を食い縛っているような表情が多かったように見えました。
けれど、そのみんなの歌声に決意したように、全身全霊で歌う姿を見たときに、唐突に私の中で拘りが弾けました。
【トーーーーーシーーーーー!】
吸い込んだ息を長く長く吐き出すように、私は彼の名前を何度も何度も呼びました。
【お帰りーッ!】
涙は止まることを知らず、私はライトを振り上げて叫びました。
歌い終わると彼は言いました。
【これからの人生はお前たちと共に。一緒に幸せになろうぜ!】
大切に、丁寧に放たれたその言葉は、私の心を貫きました。
YOSHIKIが作った【Born to be free】は自分へのメッセージだと思った、と。
誰もが自由に生きて良いんだ、と。
Toshiは逃れたくて逃れられない拘束のなかで、たぶん今もまだ癒されない恐怖を持ちながら、stageで「自分はfreeなんだ」と叫んでいたように見えました。
それは、私の置かれた環境の色々なことと重なりました。
彼の痛みが自分の苦しみと重なり、私は彼の名前を叫ばずにはいられなかったのです。
YOSHIKIとToshiは二人で思出話をたくさん披露しました。
特にhideちゃんのこと、タイジさんのこと。
笑い話も交えながら、Xの長く数奇な運命の中の記憶を語りました。
そしてYOSHIKIは声の限り私たちに呼び掛けました。
【お前ら!天国のhideとタイジにも聞こえるように!もっとだ!】
私たちは一体何十回、声が枯れるまで【X】と叫び続けたことでしょう。
hideちゃんやタイジさんの映像が何度も流れます。
おれたちは7人でXだ、とYOSHIKIは言っていました。
私はたまらなくなり、hideちゃん、hideちゃん、hideちゃん、と呟き、その呟きから火がついて声をあげて崩れるように泣き出してしまいました。

hideちゃんを呼ぶ声と泣き声がまわりからも聞こえていました。
決してしゃしゃり出ることのないSUGIZOさんが奏でる美しいバイオリンはXの曲と曲を繋ぎます。
YOSHIKIはまるでピアノリサイタルのように鍵盤を鳴らします。
高音を指先で叩くときのなんと力強く多彩な音。ロッカーなのか、ピアニストなのか、音楽の神様に愛されている人なのだと思いました。

そして私は……
見た、と思いました。
PATAちゃんが、hideちゃんのいつもの場所で、速弾を見せてくれていたとき、
そのPATAの横に寄り添うように立って、その演奏を覗き込むように笑顔で見ているhideちゃんの姿を。
目の錯覚?
勝手な妄想?
そうかもしれない。
逢いたいあまりに、私の壊れた脳みそがつくりだした幻覚かもしれない。
それでも私はhideちゃんが他のメンバーと一緒にstageに立つ姿を見た、と思いました。
そう。
そうだったの。
ここにいたの、貴方。
私がずっと探してた貴方は、Xの仲間と今もstageに立っているんだね。
Xのメンバーは貴方に一番近い。
あれからずっとそうだったんだね。
やっと、貴方に逢えたよ、hideちゃん。
貴方にたどり着いたよ、hideちゃん。
私はXの今回のツアーの、一般販売先行エントリーの当落がわかる前に見た夢を鮮明に思い出していました。
hideちゃんがXのメンバーを一人一人私に紹介するのです。
私は紹介されなくてもわかってるよ、て心のなかで思いながら、hideちゃんの案内を聞くのです。
【俺たちのライブを聞いてよ】
という、hideちゃんからのメッセージではなかったのかと、stageを見ながら思いました。
続きはまた明日。
