いつの間に眠ってしまったのか、ミヤコが起きた時にはもう夕暮れだった。
寒さがミヤコを起こしたが、側には男が立っていた。
ミヤコが起きたのを見ると、男はミヤコに掛けていた服を取り去って 去りました。
ミヤコはこの事実に驚嘆しました。
自分が他人の気配のある中で ここまで眠っていたことは、未だかつてありませんでした。
それは服を掛けられながら寝ていた事でも証明されています。
(でも、嫌な感じはなかったなぁ。)
ミヤコは豪邸へ向って、誰にも会わずに部屋へ戻りました。
そして、あたかも自身の着せ替えをして 一日を終えたかのように装いました。
何故そんな事をするのか自分でも分かりませんでしたが、ともかくそんな事をしたのでした。
家主がミヤコを迎えにやってきて、食卓へ向いました。
二人で切り分けて食べるための鳥を乗せた大皿が、食台の真ん中にありました。
ミヤコはこの家へ来て、初めて家主以外の男に会い、
全ての男を魅了したいという本能のようなものが また湧き上がるのを感じました。
そこで、”夢に見た”ということに、今日のことを話しました。