彼がいなくとも時は流れる。

私の時間は止まったままで、今日も夢を見る。



彼の好きな色。

彼の好きな洋服。

彼の好きな音楽。


まだ、思い出せる。



アップルパイを焼いた。

彼の好きな食べ物のうちの一つ。

最後に食べたのは・・・、どれ程前の事かしら?

でも、そんな事はどうでも良くて。


彼そっくりの人を見たの。

一緒にいることは出来ないけれど なんだか嬉しくなっちゃって、作ってみたの。


お皿に二人分切り分ける。

フォークと紅茶、そしてミルク。

高級なお皿でもって、生クリームを添える。




―ピンポーン


こんな時間に誰かしら?

人が余韻に浸っている時に邪魔をするなんて。


でも、おとなしく玄関へ向かう。



─カチャン


あらまぁ、あなた、お帰りなさい。



せっかくの楽しみの時間もこれにておしまい。

私の夢の彼が言う。



”今度また一緒にお茶会しようね。”




大好きな彼の言う事ならなんだって信じられる。




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e-coa様、コメントありがとうございます。

私も読ませていただいています。・・・、コメントには残しておりませんが;;

是非、またいらしてくださいね。