たった今、先週の中央競馬の成績をまとめ終えました。これからは、ハロンタイムと重ね合わせながらレースビデオを観ながら解析作業に入る。「レースの流れが速くなったところで、どの馬が動いていったのか?」、「不利のあった状況はどうだったのか?」とか、細かなところを分析しなければならない。
 「お気に入り馬」について。
 ナンヨーイザヨイは、二度の大きな不利を受けていることが判明した。馬番11番がナンヨーイザヨイである。7番イチゴミルフィーユに4コーナーで、また直線でも同じ馬に不利を受けている。二度とも過怠金3万円を科せられているのだから、大きな不利であったのに間違いない。ナンヨーイザヨイは、9着に敗れてしまったけれど、「二度の大きな不利」という敗因が判明したのだから、評価はまだ下げられない。



レイエンダはレースを観て「非常に強い」と印象を受けた。つぎのレースは、セントライト記念だと、藤沢和雄調教師は表明した。3歳馬同士なら楽勝するのではないか、と思う。ハロンタイム1:59.3(12.3-11.1-11.8-12.2-12.4→12.6→12.4→11.8→11.4→11.3)。6F目から加速している流れである。最後の1F「11.3」は、洋芝において最速である(去年の洋芝の函館、札幌の芝2000mを加えても)。それをルメール騎手はなにもしないで持ったままで差し切ってしまったのだから。

 アドマイヤマーズは、自分の思い描いた通り、「始動は秋になる」と、日刊スポーツ紙に書いてあった。

 グレーターロンドンの評価が難しい。従来のコースレコード1:32.70.4秒更新する1:32.3レコード勝ちしたのだけれど、芝1600mにおいて、前半3F33.8は、速い。同じ日に行われた3歳以上500万条件の勝ち時計が、1:33.2で従来のレコードと0.5秒だけの違いだけであり、また、前日の長久手特別(3歳以上1000万円以下)の勝ち時計が、1:33.1で従来のレコードと0.4秒の違いだけである。時計の出やすい馬場状態であったと言える。またグレーターロンドンのレースは、ハイペースでもあったので、時計だけでは評価しにくい。
ハロンタイム1:32.3(12.1-10.7-11.0-11.5-11.7-11.7-11.6-12.0)。2ハロン目からゴールまで、一度として加速ラップがない。グラフ化すれば下降線を描いてるのだ。すなわち、徐々にであるが失速気味の流れなのだ。ゴールに近づくにつれ加速している流れを差し切るのと、ゴールに近づくにつれ失速している流れを差し切るのとでは、意味合いが全く違ってくる。グレーターロンドンの追い込み勝ちは後者であるので疑問符が付くのである。