〈日本の夜〉
日本の夜
資本主義の狼煙が上がる
光るネオン
アルコールの匂い
あちらこちらでこだまする
動物的な笑い声は
狼の遠吠えと同じ
日本の夜を泳ぎ回る
アスファルトは黒い海
光が灯る店は ポイントだ
今日はどんな大物が群れているのか?
あの店に入ったら何かが釣れるかな?
とにかく、僕は日常を忘れたいんだ
今日一日分の全身に染み付いた日常の匂いを 全て香水の匂いにしていまいたい
人生は実に痛みに満ちている
死は様々な場所で 僕を待っている
日常は死を誤魔化す為の仮装パーティー
でも 死は実はとても身近で当たり前のもの
この街ではとてもシビアに能力を計られて 役割を決められる
さぁ、今日はどんな役を演じようか?
胸にはナイフが突き刺さっている
頭は 混乱して痺れている
昨日の殺人 今日の自殺
色んな光景が焼き付いている
自然は恐ろしい程完璧だ
それに比べたら人間はなんて不完全なんだろう
不完全な人間が 今日も踊る
歌う 叫ぶ
人間は踊り 歌い 叫ぶことによって自然に近づく
僕もどこかに加えておくれ
僕も今日は 皆と同じように踊り 歌い 叫びたい
12.15.2015