多くの人にとって、人生とは実に救いようのないものだ。辛く、空虚で、苦しみに満ちたものだ。
一時の安らぎと快楽を得るための金。
無論、多くの場面において安らぎと快楽すら制限される。
法によって、時間によって、自分自身の拘りによって、学校によって、会社によって、家族によって―
目的は達成した瞬間に価値を失い、恋は多くの場合破れ、何度も何度も空虚な砂漠に放り出される。
その度に思う、果たして生きている意味などあるのだろうかと。生きていること自体が、苦しみなのではないだろうかと。
人間の根本的な苦しみだけですむのならその人はまだ幸せな人間の部類に入るであろう。現実には、それプラス様々な個人的問題につきまとわれることになる。
どんな世界の果てへ旅をしたとしても、自分からは逃げられない。だから、人は酒を開発したのかもしれない。
飲むということは自分から逃れる為の極めて合理的な方法だ。
では、酒の飲めない人間はどうすればいいのか?
車やバイクに乗ってスピードで振りきるか?
大音量の音楽で頭を痺れさせるか?
アニメやマンガを読んで2次元の世界に逃げ込むか?
無論、そのようなことで自分から逃れられるのなら大したことはない。
瞑想でもするか?
座禅でも組む?
とりあえず、僕には、本当に救いようなく悩んでいる人間には物質が必要なのだ。
多くの人間にとって、人生とは救いようのないものだ。いつかは死ぬのだから。
実に救いようがない。
9.6.2015