〈分厚い雲に覆われた夜の横浜の街で〉
曇り空を突き抜けてくれない 僕の思考
コンクリートと 分厚い雲の間を行ったり来たりしている
横浜の街は霧に包まれて 陸の孤島みたいになっている
四方を闇という海に囲まれた逃げ場のない孤島のようだ
アウトサイダー過ぎて 足元がおぼつかない
腐匂がする5番街の奥で 100円ライターでタバコに火をつける
目眩がする
古いゲームセンターから聞こえてくる騒音
キャバクラの前に並んだ女の子
店に入る背広姿の男 頭の後ろが剥げている
迎え入れる女に魂はない
僕は冷めた気持ちで女達をみつめる
所詮、金で操られた奴隷に過ぎないのだ
心ある者もいるだろうが そういう女が可哀想だ
そういう女は夜の街でもはみ出しものだろう
そういう女こそ愛すべき女だ
メインストリートに出て レコード屋に向かう
弟のバンドのCDを買って また街をさ迷う
夜は時が流れるのが早い
今日の夜の密度は濃い
駅に向かい コンビニで電気代を払う
資本主義のシステムだかなんなんだかわからないけれど 皆スピーディーに動いている 今日の僕は足がよれよれでついていけない
雲の上に突き抜けたい 雲の上を飛びたい
そして稲妻のように 街に落下したい
雲の上の満天の星空の余韻を残しながら
4.14.2015