今担当しているあるクラスでのこと。
「音」と「声」の違いについて教えていました。
どうもタイ語でははっきりした違いがないのか、
学生たちがよく間違えるところ。
「人の声」「鳥の声」
「電話の音」「花火の音」
そして、「みなさんの部屋はどんな音/声が聞こえますか?」
というトピックで話していました。
そのとき、ある学生が「海の声」と言ったので、
「海は人や動物じゃありませんから、『音』ですよ」と直しました。
でも、納得していない顔。
あれ?どうしてだろう?と思ったら、
おもむろに彼女が歌い出したのです。
「うみの〜、こえを〜、しってるかい〜」
あー!!
それはあのCMの!!
確かに「声」と言ってる!
日頃から日本のゲームやアニメ、ドラマから
色々な言葉を仕入れている学生たち。
その中でも、歌詞は独特の言い回しが多く、
説明がとても難しい。
日本語の美しさが表れているところでもあるんですけどね。
日本語の表現は多種多様で、本当に奥が深いと思います。
言葉の選び方一つで、印象がガラリと変わります。
実は変わるのは印象だけではありません。
その言葉を使った人の心も、言葉次第で変わるのです。
なので、日頃どんな言葉を使っているかはとても大切。
その人の人間性が表れてしまうことも。
プロのコーチやカウンセラーなどは、
その人の言葉の選び方で、ある程度のことがわかってしまいます。
心を明るくする言葉を選んでいきたいですね。
日本語に携わる者として、
日本語の持つ言葉の美しさも伝えていきたいなと思っています。
そういえば、お母さんの影響で「石川さゆり」が大好きだという20代前半の男子学生(タイ人)。
彼の作文にはこう書いてありました。
「石川さゆりは声がきれいで、歌詞も意味ありげです」
深い・・・