人に何かをお願いするのが苦手な人、
実は多いんじゃないでしょうか。
私もその一人。
友人はもちろん、
家族にも、なかなかお願いすることが
できませんでした。
私の実家は最寄り駅から少し遠くて、
歩くと30〜40分ぐらいかかります。
バスは最終の時間が早いので、
飲み会などで遅くなると、
たいてい間に合いません。
他の兄弟は
「(車で)迎えに来てー!」とよく言っていましたが、
私はなぜか、言えませんでした。
「自分の都合で、遅くなったんだし…」
「家でくつろいでいるのに、申し訳ない…」
「迷惑かけたくない…」
どうしても、
そんな思いが優先してしまいます。
「迷惑かけるぐらいなら、歩いて帰ろう」
そう思っていました。
他のことにおいても、
「自分でなんとかしよう」
という意識がすごく強かったです。
そして、私の中では
「自立するとは、人に迷惑をかけず、
自分で自分のことをすることだ。
私は自立した人間になろう」
ということがテーマになっていきました。
「自立」自体は悪いことではないと思います。
問題は、
「自立=自力」
だと思い込んでいたことです。
「人に迷惑をかけずに、
何でも自分一人でやらなきゃ」
常にそう思っていました。
世の中は、持ちつ持たれつ。
一人で生きている人はいません。
人に何かをしてもらうと、
それはその人の経験になり、
成長につながる場合もあります。
現に私も、誰かに頼られたとき、
役に立てることが「嬉しい」と思います。
「もっと、みんなに頼られるように、頑張ろう」
という気持ちにもなります。
「頼る=迷惑になる」
と決めつけることはないんですよね。
最近、「他力」という言葉について学びました。
最初は嫌なイメージしかなかったのですが、
少しずつ、その言葉の本当の意味や
大切さがわかってきました。
以前は「手伝おうか?」と言われると、
たいてい「ありがとう、でも大丈夫」と言っていましたが、
今は、「ありがとう、お願い」と言えることが
多くなってきました。
それに伴い、久しぶりに会った人に、
「雰囲気が変わった」と言われるようになりました。
「前は、武士が鎧を着ているようだったけど、
鎧がなくなった」
とか、
「図書館の本に例えると、
百科事典が絵本になった感じ」
などなど…。
知らず知らずのうちに、鎧を身にまとっている人、
そろそろ、その鎧を脱いでもいい時期かもしれませんね。