まだコロナが始まる前のある日の放課後のこと。
音読の練習をするために教室に残っていた、
1人の学生と話していました。
彼はもともと、それほど日本語の勉強に興味はなかったそうです。
お姉さんの強い勧めで日本語の勉強を始めたんだとか。
でも、実はクラスで最優秀賞を取るほどの語学センスの持ち主。
物静かなタイプで、積極的に話す方ではないのですが、
時々ズバッと気の利いた言い回しをするのがとてもおもしろい。
絵もとても上手で、
言葉の意味を瞬時にイラストで表すことができるという特技も持ち合わせています。
彼のオリジナルイラスト単語集は、
売ったら大ヒットするんじゃないかと密かに思っています。
(というか、個人的に私が欲しい・・・)
そんな彼は、大学時代は心理学専攻。
私もそうなので、とても親近感を持ちました。
「私も心理学専攻だったんですよ。心理学の勉強は面白いですよね。」
「はい、とても面白かったです。」
「卒業後は、心理学に関係がある仕事をしようと思わなかったんですか?」
「心理学の仕事?」
「例えば、カウンセラーとか。」
「でも先生、タイには占い師がいますから・・・。」
え?
そこ??
それ、理由になるとこ???
私の中では全く被らない職業だったのですが、
タイの占い師はどうやらカウンセラーの要素も大きいようです。
それに、悩みがあったら、お寺でお坊さんが話を聞いてくれます。
信仰心の厚いタイ人にとって、それは心の支えとなっているはず。
なので、「心理カウンセラー」という職業は
ほとんど存在しないそうです。
2年前は、この彼の発言は、私にとって衝撃だったのですが、
その後、ご縁があって、占い師について色々知る機会があり、
私の考えはだいぶ変わりました。
〈続く〉