【祭りの帰り道で】
たまたま車で通ったら、地元のお祭りをやっていました。
人混みや屋台の賑わいを横目に、15歳の息子は障害児対応の学習へ向かう途中。
窓の外には、息子より小さい子たちや同じくらいの年頃の子たちが、友達同士で談笑しながら歩いていたり、自転車を並べて集まっていたり。
「あぁ、小中学生や高校生って、こうやって友達と約束してお祭りに行くんだろうな」
そんなことを思いました。
息子には、それができません。
今まで友達と待ち合わせをしてお祭りへ行ったこともありません。
毎年8月のお祭りも、いつも親と一緒。
体が大きくなればなるほど、その現実が少しずつ胸に刺さるようになってきました。
本人はというと、窓の外を見ているだけ。
特に羨ましそうな様子もなく、いつも通り。
もしかしたら、ただ眺めているだけで十分楽しいのかもしれないし、私が勝手に「もし普通だったら」と想像して、勝手に切なくなっているだけなのかもしれません。
正直なところ、もう私にはあの人混みへ一緒に連れて行く気力も体力もありません。
息子の体が大きくなった分、私の気力は少しずつ減っている気がします。
「人と比べない」
「普通を追わない」
そう思って過ごしてきたつもりでした。
でも、実際に目の前で同世代の子たちが楽しそうに過ごしている姿を見ると、心のどこかにはまだ羨ましさや切なさが残っているんだな、と気づかされます。
それでも。
息子には息子の楽しみ方があって、息子なりの幸せがある。
友達と祭りに行くことだけが青春じゃないし、人と同じ形だけが幸せでもない。
そう自分に言い聞かせながら、まずは一回深呼吸。
親の心はなかなか修行ですが、今日も淡々と一日を積み重ねていこうと思います。🍀
15歳、中学3年生。地域で過ごす最後の体育大会でした。
息子は支援級に在籍しています。知的障害も発達の遅れも大きく、動きも独特で、昔から集団の中ではどうしても目立つ存在でした。
本来なら支援学校という選択もあったと思っています。でも地域の状況や体制も含めて考え、保育園3年、小学校6年、中学校3年、ずっと地域の中で育ってきました。
正直、保育園の頃から運動会や発表会は、私にとって「公開処刑」のような時間でもありました。
周りと違う。
できない。
浮いてしまう。
そんな姿を見続けることが、苦しかった。
でも、人って少しずつ慣れていくんですよね。
周囲も温かくなり、私自身も「受け止められるようになった」と思っていました。
だけど、最後の体育大会。
息子の姿を見た瞬間、心が大きく波打ちました。
もちろん、わかっているんです。
頭でも、現実としても。
周りもわかっている。
これが息子なんだって。
たぶん、1番理解しているのは私です。
なのに、1番つらいのも私なのかもしれない。
本人はというと、テンションが上がってフラフラしながら、競技そのものより、その場の空気を全身で楽しんでいる感じでした。
中学校は生徒主体の体育大会になり、先生方も「敢えて手を出しすぎない」方向で関わってくださっています。
だからこそ、余計に目立つ。
待ち時間には砂を触り続け、ジャージは真っ白。
先生が払ってくださる姿に申し訳なさが込み上げる。
「感覚グッズを持たせればよかった」
「予想できてたじゃないか」
毎年のことなのに、心がざわついて、自分の油断にも腹が立つ。
結局、15歳になってもこうなんだ。
だから“障害”なんだよなって。
そんな現実を突きつけられた気がしてしまいました。
暑さもあったのか、帰宅した息子に私は優しくできませんでした。
本来の彼の姿なのに。
結局、私自身がまだ受け止めきれていない弱さがある。
「こんなふうに産んでしまった」
そんな申し訳なさまで溢れてきてしまう。
息子に対するやるせなさ。
自分に対する怒り。
どうにもならない感情がぐちゃぐちゃに混ざって、夜中まで眠れませんでした。
涙が、勝手に溢れてきました。
15年経っても。
こういう仕事をしていても。
私はまだまだ未熟です。
でも、きっとそれでいいんですよね。
障害児の母の感情って、一直線じゃない。
愛している。
守りたい。
誇らしい。
苦しい。
しんどい。
申し訳ない。
腹が立つ。
でも大切。
その全部が、本当の気持ちなんだと思います。
だから私は、自分の未熟さも、波打つ感情も、まるっと認めていこうと思います。
否定せず、蓋をせず、
「今日もしんどかったな」って受け止めながら、また次に進んでいく。
淡々と、自分の機嫌は自分で取って。
今日はハーゲンダッツでも食べようと思います。
こんにちは、佐々木みかです。
今回の万博レポート、最後に「発達特性のある子どもと一緒に行くにはどうだったか?」
をお伝えしたいと思います。
お出かけを計画されているご家族に、少しでも参考になれば嬉しいです。
■ わが家の前提
我が家の息子は知的障害のある14歳。
お出かけの際は、待ち時間の多さ・環境の変化など、なかなかハードルがあるのが現実です。
でも今回は工夫を凝らして、最後まで大きな崩れなく、無事に楽しむことができました。
■ 事前に工夫したこと
1. スマホを「安心アイテム」にする
息子には、ルールを決めた上でスマホを持たせました。
・待ち時間はスマホOK
・万博のQRコードも自分で表示してもらう
→「自分でできること」が自信につながる様子でした。
また、スマホには触って安心できるゴム製アクセサリーを取り付け。
(元は位置情報アイテムですが、今はカバーの役割だけになっています)
触覚刺激が落ち着きにつながる子には、かなりおすすめです。
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2. できるだけ「次の予定」を伝える
「次は○○に行こうね」と予告をしておくことで、
突然の予定変更にもある程度耐えられるようになってきました。
もちろん変更もありましたが、大きなパニックは起きませんでした。
息子なりに心の準備ができていたんだと思います。
3. 本人の“好き”を活かす
息子は「駅名」や「電車」が大好きなので、
地下鉄での移動も楽しみの一部に。
「今○○駅だね」「あと3駅で着くね」など、一緒に確認しながら過ごしました。
■ 実際の様子は?
・11時に入場、15時前には撤収
→4時間弱で十分楽しめました!
・スマホがあることで、待ち時間も落ち着いて過ごせました
・途中で吉本新喜劇を観たときは、「なんでやねーん!」で大爆笑
→これは親としても嬉しかった瞬間でした。
・クウェート料理をしっかり完食!
→ちょっと不安もありましたが、美味しく食べられて安心。
■ 他にもこんな発見が
・会場は広くて屋外も多いので、気分転換がしやすい
・寝転んでいる子もいたりして、「お仲間」がいる安心感あり
・ボランティアさんやパビリオンスタッフもみなさんとても親切でした
・息子と似たタイプの青年も電車の中で落ち着いていて、社会の中で共にいる実感がありました
•トイレは少ないブースは並んでますが
すぐそばにトイレが多い場所もありボランティアさんに聞くと良い。最初4つしかないところに並んでいたけど、すぐそばのセブンイレブンの奥のトイレは🚽空いてました。
次行きたい
■ 今回のまとめ:発達特性のある子と万博を楽しむために
1. 安心するグッズを持っていこう
2. 予定はできるだけ伝えて、変更時も「どこに行こうね」と声かけ
3. 本人の“好き”を取り入れたプランを立てよう
4. スマホも工夫次第で安心アイテムに。適度にOKにするのも大事
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■ 最後に…
今回は「万博楽しかった!」と息子が言ってくれました。この一言で、親としてはもう大満足。
まだ見られなかったパビリオンもあるので、
次は夏休みの夜にもう一度来られたらいいねと話しています。
暑さ対策は必要ですが、発達特性のある子どもたちも、工夫しながら十分に楽しめる場所だと思います。
同じような子を育てるご家族の、参考になれば嬉しいです。
レポート最後になります。
ここまでお付き合いありがとうございます。
最後になんと!
クウェート料理を食べていたお店で、インタビューを受けました!
しかも…英語で!
顔出しNGで足だけです🦶😅
私はというと、最近英語は全然使っておらず、パッと出てこないので即パス。
オンライン英会話を毎週がんばっている夫にバトンタッチしました(笑)
内容としては、
- 「日本に似たような料理はあるか?」
- 「実際に食べてみてどうだったか?」
といった質問が中心だったようです。
私はなんとなく聞き取れていたけれど、
夫はそれなりに受け答えしていて、頼もしかったですよ。
息子はウロウロ、でもいい思い出に
インタビューの最中、息子はというと、隣でウロウロして落ち着かず(笑)
でもそれもまた、我が家らしい光景で、ちょっと面白かったです。
もしかしてクウェート国営放送とかで流れるかも…!?と思うと、なんだか不思議な気分に。没かもしれんけど😅
最後に、思いがけず“異文化交流”という貴重な経験ができて、心に残るエピソードとなりました。
万博、やっぱり行ってよかった!
たくさん歩いて、たくさん笑って、たくさん食べて。
そして、まさかの国際的(?)出演まで!
限られた時間の中でしたが、家族で楽しめた万博でした。
次行きたい日本館 混みすぎてた…
これから行かれる方は、
「計画通りにいかないことも含めて楽しむ」という気持ちで行くとより充実した1日になると思います。
関西万博レポ、最後まで読んでくださりありがとうございました!
また何か面白い体験をしたら、シェアさせてくださいね。




