いわきサンシャインマラソンフル(後編) | 私にとってのスポーツ

私にとってのスポーツ

スポーツと身体に関する行動や思いを綴ります。

スタートは同じランニングクラブの女子とご一緒に。道幅が狭いのをすっかり忘れていて、ストレスたまるなーと思いながらも、ろくにアップしてない自分へのいい言い訳みたいな感じで体を温める。

7kmぐらいでゲストランナーの増田明美さんを発見。周りの明るいランナーさんに便乗しながら「握手していただけますか」と近寄る。さらに8km地点では走り終えた柏原選手がいらしたのでハイタッチのために近寄る。ミーハーシゲ子としてはうれしいったら♪

この辺りのアップダウンは想定の範囲内なので全く苦にならない。コースが太平洋に突き当たってからが本番。

今日も風が強い。しかしそんなことは去年に経験済み。そして今年は風景が違う。震災で傾いたり壊れたり、津波でめちゃくちゃになったり。誰がこんなひどいことを予想できただろうか。

その中で、ただひたすら沿道の方々の声援が大きくあたたかい。走る時に泣くと呼吸が大変なことになるから必死にこらえるけど、何度も空を仰ぎ見た。頭に浮かんだのはただひとつ。

人が人を想う気持ちは、どれほど人を強くさせてくれるのかと。

ふりかかった苦難ははかり知れない。そこから立ち上がりきれない方もたくさんいらっしゃるはず。でも今は見ず知らずのランナーに声をかけてくださる、屈託ない笑顔を向けてくださる。そういうのって、どんな偉人よりすごいんじゃないかと。

あたしはここで何かできることはあるのだろうかと思う。

あらためて両親から頑丈な身体をもらったな。友達が昨日食べさせてくれたゴハンはめっちゃ美味しかったな。で、あたしは何ができる?

なんてマジメなことを考えつつ、タイムなどのレース展開を考えつつ、中間点をすぎてマリンタワーの丘。今年も美しかった。去年の自分がまた来ようと心に決めた風景がそこにあった。青空、その何倍も深く青い海。津波を生んだかもしれないが、この地に住む人々はやはりきっと海の民であろうと。

いろんなことを脳みそに焼きつけたくてキョロキョロしながら走る。今日は声援にも声と笑顔をばんばん出して走る。なんかそういうのが当たり前だと思う。

後半、工業団地地帯はキツかった。去年の教訓をもとにウィンドブレーカーを着たりして、あとは愚直に風へ対して頭をつっこんで耐える。

それにしても、救護やエイドの方々が多くて頭が下がる。

例によって周りには男性ランナーしかいない。あとは少しでも前へ進むだけ。ちなみに、給水は想定どおりゼロでしたf^_^;)

ランニングクラブのお仲間さんと声をかけ合い、30kmを少しすぎた辺りでひとつギアを上げるイメージ。脚の裏側が痛くなってきたけどいけるはず、ここからいきたい。

ロード上がゴールだったので、ふたつめのギアは数百mのラストスパート。ここまで来られた安堵感とまだ最後にタイムけずりたい欲と、ごちゃまぜにしてゴール!

で、完走証をいただき、待っていてくれた友人とハグ。やっぱ走るの最高。幸せでしたー♪

筋肉痛は、わき腹、肋骨(横隔膜のあたり)、前もも、ふくらはぎの半分から下。そろそろ痛くなくなるといいなーと思います。

<2月累計112km>

iPhoneからの投稿